ホーチミンでの2度目の休日、今日は市街の観光名所巡りです。
まずは先週訪れた人民委員会の裏手にあるホーチミン市立博物館。
人民委員会の前でウロウロしていたら、H&K短機関銃を装備した兵士に威嚇されました・・・

この博物館はサイゴン(現ホーチミン市)の歴史を紹介している博物館で、中国・フランス統治時代、ベトナム戦争、産業史、貨幣、地理などを紹介していますが、説明文が全てベトナム語なので詳細はよくわからんです。
ドンコイ通りのパン屋で軽食。
ベトナムはフランス統治時代の影響が色濃く残っており、ベトナムコーヒーとフランスパンはどこで食べても美味しいのです。

てくてく歩いてサイゴン中央郵便局。

フランス統治時代の1891年に作られたこの郵便局は現役。

ですが、中には土産物店があり、観光名所なのです。

郵便局の正面にあるのはサイゴン大聖堂。
これもフランス統治時代のカトリック教会で、もちろん現役の教会。
内部の公開は時間帯が決まっているらしく、このときは見られなくて残念・・・

ベトナムの宗教は仏教が主流で、次いでカトリックのようです。
また、政治は共産党一党独裁の社会主義でして、街中でそれっぽい看板がちょくちょく見られます。

教会から徒歩10分ほどで統一会堂です。
ここは旧南ベトナム政府の大統領官邸だった建物で、現在はサイゴン陥落当時の状態を保存した博物館として公開されています。

ソ連製T-54と中国製T-59戦車が展示されています。
ちなみにT-59はT-54のライセンスコピーです。

これらの戦車は、1975年4月30日のサイゴン陥落時に大統領府であるここへ突入した車両なのです。

現在、4月30日は解放記念日として祝日になっています。
統一会堂内部は旧南ベトナム大統領府の設備を見学できます。

地下は爆撃に耐えられるよう、シェルター構造になっています。

地下の緊急用大統領執務室。
他に通信室やオペレーションルームがあります。

3階テラスの展望。 39年前、正面のレユアン通りから戦車隊列がこの柵を破壊して突入したのです。

屋上には脱出用ヘリ。
現物ではないと思いますが、陥落時に政府関係者が米軍艦船へ退避するのに使用されたらしいです。

他には豪華な食堂やシアタールームなどがあります。
次は統一会堂裏手1ブロック先にある戦争証跡博物館です。

ここはベトナム戦争関連の展示をしている博物館。

屋外に戦車・ヘリ・戦闘機などがズラリと置かれています。

米国製F-5A戦闘機。
ペイントからして、南ベトナム軍に供与されたものではなく、陥落時に米軍が置き去りにしていったものと思われます。

UH-1Hヘリ。 これも US ARMY とペイントされています。

ミニガン搭載、ベトナム戦争映画でよく見るやつだ。

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l _,,,,,,,,_,;;;;i <いいぞ ベイべー!
l l''|~___;;、_y__ lミ;l 逃げる奴はベトコンだ!!
゙l;| | `'",;_,i`'"|;i | 逃げない奴はよく訓練されたベトコンだ!!
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ちなみに、ベトコンというのは 『南ベトナム解放民族戦線』の蔑称で、『Vietnamese Communist』 (ベトナムの共産主義者)のこと。
アメリカが支援・傀儡としていた南ベトナム国内での反政府勢力で、米軍の最新兵器にゲリラ戦を挑んだことは周知の通りです。
つまり、南ベトナム軍と参戦していた米軍・韓国軍は、北ベトナム軍に加えてベトコンやクーデター勢力と闘い続けていたわけです。
捕虜収容所を再現したモノ。
ギロチンや拷問器具、拷問を生き延びた人たちのパネル展示があって、なかなかアレです・・・

外回りを見てから館内へ。

中はパネル展示が中心ですが、M16・カラシニコフ・RPG・クレイモアなどの兵器類がごっそり展示してあります。
あ、これ日本の観光地によくあるやつだ。

戦場ジャーナリストの展示もあり、カメラマン沢田教一・一ノ瀬泰造のパネルがあります。
沢田教一 ・・・ 『安全への逃避』 でピュリツァー賞受賞、カンボジアで銃撃されて死亡。
一ノ瀬泰造 ・・・ 映画『地雷を踏んだらサヨウナラ』で知られるカメラマン。 カンボジアでクメール・ルージュにより処刑される。
また、枯葉剤の影響による奇形児のパネルやホルマリン標本があったりするので、観光気分でくる場所ではないのかも知れません。

枯葉剤の影響は2代目・3代目と続いており、若い世代にも障害が発症する場合があるようです。
レタントン通りでたこ焼きを食す。

ホーチミンの食についてはまた今度。