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2013.05.31

北東北の春 02 鷹巣~大館~十和田湖

2日目、能代を出て国道7号線を十和田方面へ。

北秋田市の道の駅たかのすにある『大太鼓の館』です。
この大太鼓は綴子神社例大祭に用いられるものですが、五所川原の立佞武多などと同じく、近代に入ってから急激にエスカレートして巨大化したらしいです。

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秋田犬で有名な大館市から県道2号線に入ると、道路沿いに廃線跡が見られます。

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これは小坂精錬小坂線の跡。

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小坂線は、小坂精錬の精錬所と大館駅を結んでいた22.3kmの貨物線で、小坂鉱山の鉱石や精製硫酸などを輸送していましたが、2009年に廃止されました。

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小坂町では小坂鉄道保存会を設立しており、今年2013年に小坂レールパーク (仮称) として一部区間が復活するそうです。

また、不定期でレールバイクイベントが開催されているそうです。
何これ楽しそう! トップの画像をクリック!

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2011年9月に訪れたときに見た大館駅前の小坂線跡はこちら


小坂を過ぎて県道をひた走ると、残雪がモリモリ残る山岳地帯に入ります。 雨が降っているので濃霧状態。

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途中でツキノワグマに遭遇したりしながら山を登ると、発荷峠の展望台に到着。
低気温と強風と雨で、景色を楽しむどころではない!

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十和田湖は二重カルデラ湖。
蟹爪のように突き出た部分が第2カルデラで、湖の東側から流出する奥入瀬渓流は外輪山の亀裂から形成されたものです。

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今回は天候に恵まれませんでしたが、晴天時の十和田湖は非常に美しいのですよ。


十和田湖畔の休屋 (やすみや) 。
ここらへんから青森県になるのです。

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とりあえず乙女の像。 高村光太郎作です。

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乙女の像から森の遊歩道に入ると、十和田神社があります。

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十和田神社は十和田湖の主、南祖坊を祀る神社。
以前にも来たことがあるのですが (10年ぶり・・・) 、この先に南祖坊が入水したという占場 (うらないば) があるのでとりあえず登ります。

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南祖坊は三湖伝説に登場する僧侶。
三湖伝説とは、十和田湖・田沢湖・八郎潟に纏わる伝説です。

1, マタギ(猟師) である八郎太郎は、山の掟を破ったため龍と化し十和田湖の主となる
2, 旅僧の南祖坊が八郎太郎と戦い、十和田湖の新たな主となる
3, 逃げ出した八郎太郎は、新たな住処として八郎潟を造る
4, 永遠の美貌を望む娘、辰子はその報いで龍と化し、田沢湖の主となる
5, 辰子に惹かれた八郎太郎は、八郎潟から田沢湖に通うようになる
6, 八郎太郎が半年不在であるために八郎潟は次第に浅くなり、逆に田沢湖は次第に深くなっていった (田沢湖は水深日本一の湖)

ざっくりこんなお話。

田沢湖へは3年ほど前に訪れております。

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ややハードな道を登りきると、鉄製の梯子のような階段のようなものを下ります。

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この梯子の下が占場ですが、この先は危険なため立ち入り禁止。

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占場はその名のとおり占いをする場所で、銭・米のお捻りなどを湖面に投げ入れ、沈めば吉、流されれば凶とするそうです。

梯子を踏み外せば死ねる高さなので立ち入り禁止も仕方なし。

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休屋の食堂で比内鶏親子丼を食してブラブラ。
十和田科学博物館に行ってみましたが、閉鎖されてる・・・

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ビジターセンターを見学して、十和田湖を発ちます。

次は奥入瀬渓流・・・、ではなくて右折! キリストの墓へ!

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つづく。

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2013.05.21

北東北の春 01 象潟~男鹿半島

さて、遅くなりましたがGW北東北ブラリ旅の報告です。 今年の連休は直前まで予定が立てられなかったので、今回は車で無計画旅。

ルートは、長野・直江津経由で日本海岸を北上、能代から十和田経由で八戸、三陸海岸を南下して気仙沼から一関、東北道から新東名、と時計回りにぐるりと 2,300km走破してきました。


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※今回はGPSロガー不調により、手動で軌跡を入力しています


夕方に岐阜を発って新潟のPAで寝袋車中泊、日本海東北自動車道から国道7号線で 『道の駅象潟 ねむの丘』

象潟 (きさかた) ・・・ 鳥海山の麓に位置する地形で、国天然記念物。
その名の通り、かつての象潟は潟湖 (せきこ、張り出した砂州で海から分離されて形成された湖沼) でしたが、1804年 (享和元年) の象潟地震で隆起して現在は陸地になっています。
象潟地震以前には、潟湖に浮かぶ多数の小島が景勝地として知られ、芭蕉の 『奥の細道』 にも詠われた場所です。

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写真に写っている、松の生えた小さな丘はかつて小島だったところ。 田植えのシーズンになると水田に水が張られ、潟湖だった頃に近い景色を見られるそうですが、残念ながらこの時は引水前でした。


とりあえず男鹿半島を目指そうと秋田自動車道の昭和男鹿半島インターを降りたら、近くに秋田県立博物館があるらしいで行ってみます。

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ここは県立博物館には珍しく入館無料、けれども地歴生物の展示はなかなか充実しています。
展示のほとんどは撮影禁止や公開禁止なのが残念ですが、アクリル生物標本がやたらと充実していてオモシロイ!


さて、いよいよ男鹿半島に入ります。

男鹿半島と言えば 『なまはげ』!

男鹿総合観光案内所で全高15mのなまはげがお出迎えです。

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余談ですが、全高15mはガンダムF91の全高とほぼ同等。

男鹿半島は、秋田県の日本海に突き出た半島。
半島の付け根には干拓された湖、八郎潟があります。


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とりあえず盲腸線である男鹿線の終点、男鹿駅へ行ってみます。

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跨線橋から、上り方面奥羽本線の追分・秋田駅方面。
ぼんやり写ってるのは金網です。

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男鹿駅ホーム。 盲腸線なのにさらに線路が続いているのは、この先に貨物駅の船川港駅が存在したためのようです。 (現在、この貨物支線は廃線となっています)

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男鹿駅前。 駅前に閉鎖されたホテル・・・

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男鹿市も他の地方都市と同じく、市街中心が駅から離れた場所に形成されています。 うーん、これからの男鹿駅前に期待!


さて、男鹿半島の南西にある潮瀬崎。
岩礁地帯ですが、四輪で突貫できます。

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おお、なんか火星チックでカッコイイ景色だ。

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で、ゴジラ岩です。

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ゴジラの正面はこんなんです。

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能登半島にもゴジラ岩があったけ。


こちらは赤神神社五社堂のなまはげ像。
どうやら、男鹿の人たちは巨像が好きらしい。

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『ナマハゲ』 は、ナモミハギ(アマメハギ) が訛ったもので、囲炉裏に当たってばかりいる怠け者のナモミ (囲炉裏に当たってできた低温火傷) を剥ぎ取って懲らしめる精霊・妖怪ですが、赤神神社の伝承に依ればナマハゲは五色の悪鬼であり、村人との賭けに負けて退去したモノとされます。
この賭けというのが、一晩で赤神神社の五社堂に千段の石段を設ける、と言うものでしたが、999段まで造ったところで村人が一番鶏の鳴き真似をしたのでナマハゲは夜が明けたと勘違いして逃げてしまいました、というお話。
この石段は今も存在するのですが、一番鶏の鳴き真似をして鬼を逃げ帰らせるエピソードは、『豆粒ころころ』 などで見られる類型話の一種なのかな、と思います。

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男鹿半島の沿岸をぐるりと走っていると、元ドライブインな廃墟。
トイレだけは現役なのです。

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こちらは男鹿目潟火山群の一つ、二ノ目潟です。

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男鹿半島には3つの火山湖があり、水蒸気爆発で形成された爆裂火口 (マール) に水が溜まってできた一ノ目潟・二ノ目潟・三ノ目潟を見ることができます。

雰囲気が、北海道のパンケトー・ペンケトーみたいね。
なお、奥に見える戸賀湾も爆裂火口なのだそうです。

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そして、この展望台にも廃墟ドライブインが・・・


男鹿半島北東端の入道崎です。 ここはドライブインが営業してます。
閉店してる店舗もありますが。

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可動・発声機能付きのメカナマハゲの歓迎!

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ドライブインからすぐの場所に、入道崎灯台があります。

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おや、草原に切れ目の入った石が並んでる。

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これは、北緯40度モニュメント!

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あ、なるほど。 この切れ目が北緯40度線なのか。

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ふーむ、北海道の幌延らへんで北緯45度、あそこから5度でここか。

さて、そろそろ日没なので、能代方面へ向かいます。
なまはげ館、行きたかったなあ・・・


これは八郎潟干拓地を横断する県道54号線の馬鹿ストレート。

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地平線まで延びる直線道路が本州で見られるのはここだけだと思う。


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昭和30年代の干拓事業以前の八郎潟は、琵琶湖に次ぐ面積を誇る湖 (汽水湖) であったそうです。

つづく。

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2013.05.04

中日 - DeNA 7回戦 (ナゴヤドーム)

またナゴドに行ってきました。

ここ10年間Aクラスだった中日が、今期現時点でまさかの最下位。

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今日は、5位の横浜DeNAベイスターズとの残念直接対決3連戦の初日です。

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5月に入っても4割キープの新外国人ルナの3ラン!

先発大野が7回3安打無失点で今季初勝利です。

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久々簿勝ち試合でよかったよかった。

なお、ドアラの宙返りは失敗しましたです。

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2013.05.02

帰路

帰路
帰路。
一関から10時間、新東名清水でシラスうどんを食す。
これから三ヶ日で渋滞にハマる予定です。

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三陸海岸

三陸海岸
三陸海岸
久慈から気仙沼まで、三陸海岸を南下しました。
これは、どちらも「駅前」だったところです。

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