北東北の春 02 鷹巣~大館~十和田湖
2日目、能代を出て国道7号線を十和田方面へ。
北秋田市の道の駅たかのすにある『大太鼓の館』です。
この大太鼓は綴子神社例大祭に用いられるものですが、五所川原の立佞武多などと同じく、近代に入ってから急激にエスカレートして巨大化したらしいです。
秋田犬で有名な大館市から県道2号線に入ると、道路沿いに廃線跡が見られます。
これは小坂精錬小坂線の跡。
小坂線は、小坂精錬の精錬所と大館駅を結んでいた22.3kmの貨物線で、小坂鉱山の鉱石や精製硫酸などを輸送していましたが、2009年に廃止されました。
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小坂町では小坂鉄道保存会を設立しており、今年2013年に小坂レールパーク (仮称) として一部区間が復活するそうです。
また、不定期でレールバイクイベントが開催されているそうです。
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2011年9月に訪れたときに見た大館駅前の小坂線跡はこちら。
小坂を過ぎて県道をひた走ると、残雪がモリモリ残る山岳地帯に入ります。 雨が降っているので濃霧状態。
途中でツキノワグマに遭遇したりしながら山を登ると、発荷峠の展望台に到着。
低気温と強風と雨で、景色を楽しむどころではない!
十和田湖は二重カルデラ湖。
蟹爪のように突き出た部分が第2カルデラで、湖の東側から流出する奥入瀬渓流は外輪山の亀裂から形成されたものです。
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今回は天候に恵まれませんでしたが、晴天時の十和田湖は非常に美しいのですよ。
十和田湖畔の休屋 (やすみや) 。
ここらへんから青森県になるのです。
とりあえず乙女の像。 高村光太郎作です。
乙女の像から森の遊歩道に入ると、十和田神社があります。
十和田神社は十和田湖の主、南祖坊を祀る神社。
以前にも来たことがあるのですが (10年ぶり・・・) 、この先に南祖坊が入水したという占場 (うらないば) があるのでとりあえず登ります。
南祖坊は三湖伝説に登場する僧侶。
三湖伝説とは、十和田湖・田沢湖・八郎潟に纏わる伝説です。
1, マタギ(猟師) である八郎太郎は、山の掟を破ったため龍と化し十和田湖の主となる
2, 旅僧の南祖坊が八郎太郎と戦い、十和田湖の新たな主となる
3, 逃げ出した八郎太郎は、新たな住処として八郎潟を造る
4, 永遠の美貌を望む娘、辰子はその報いで龍と化し、田沢湖の主となる
5, 辰子に惹かれた八郎太郎は、八郎潟から田沢湖に通うようになる
6, 八郎太郎が半年不在であるために八郎潟は次第に浅くなり、逆に田沢湖は次第に深くなっていった (田沢湖は水深日本一の湖)
ざっくりこんなお話。
田沢湖へは3年ほど前に訪れております。
ややハードな道を登りきると、鉄製の梯子のような階段のようなものを下ります。
この梯子の下が占場ですが、この先は危険なため立ち入り禁止。
占場はその名のとおり占いをする場所で、銭・米のお捻りなどを湖面に投げ入れ、沈めば吉、流されれば凶とするそうです。
梯子を踏み外せば死ねる高さなので立ち入り禁止も仕方なし。
休屋の食堂で比内鶏親子丼を食してブラブラ。
十和田科学博物館に行ってみましたが、閉鎖されてる・・・
ビジターセンターを見学して、十和田湖を発ちます。
次は奥入瀬渓流・・・、ではなくて右折! キリストの墓へ!
つづく。