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2012.11.23

インターバルレコーダー レコロ

だいぶ前に入手した物ですが、KINGJIM のインターバルレコーダー、 レコロのはなし。

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レコロはインターバル撮影を手軽に行うカメラ。

インターバル撮影というのは、一定時間ごとに連続して撮影すること。
そして、その撮影画像をつなげて自動で動画にしてくれるのがこのレコロなのです。

例えば、開花する蕾や月の動きなどの低速被写体を超倍速動画で撮影することができます。

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こいつはほぼオモチャなのでさしたるスペックはありませんが、オモチャとして遊ぶ分には必要充分なスペックだと思います。

レンズ ・・・ f=32.5mm(35mm換算)、F2.4、パンフォーカス
インターバル ・・・ 3, 5, 10, 30秒, 1, 5, 10, 30分, 1, 6, 12, 24時間
フォーマット ・・・ MotionJPEG AVI (音声は必然的にありません)

解像度 ・・・ 640*480
フレームレート ・・・ 1~24frame/sec (1フレーム刻みで設定可)
記録メディア ・・・ SD/SDHC (別売)
電源 ・・・ 単3乾電池2本(アルカリor eneloop) 、
AC100V別売
防水 ・・・ IPX3 (通常の降雨には耐える)
三脚 ・・・ 自在型三脚付属、共通メネジなので他の三脚も使用可

えーと、要するに 3倍速~2,073,600倍速の動画が撮れるわけです。
207万倍速ってことは24日間が1秒ってことなので、理屈の上では4年間を1分で再生する動画が撮れるわけです・・・

ただ、気をつけなければならないのは、レコロが生成するaviファイルには作成日時がスタンプされないこと。 ファイル名は連番で記録されますが、日時が全て 2011/01/01 0:00 になります。
インターバルやフレームレートも記録されません。 このへんは後継機で改善して欲しいなあ。

あと、こいつのデザインが子供の関心を異様に引くらしいので注意です。
姪っ子達の妨害で撮影断念すること数回・・・

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で、夏の北海道旅で邪道的な使い方をしたのがコレ。(jpeg切り出し)

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インターバル撮影とは言っても、別に定点撮影しなきゃいけないわけでもないので、車のダッシュボードの上に乗っけて撮影したのです。

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これは、初日にサロベツ原野のオロロンラインを疾走したもの。

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35分間を26秒で再生、つまり80倍速再生でオロロン。

動画はこちらです↓

121123recolo00.wmv (2.8MB)

オロロンラインの単調っぷり  雄大さがお分かりいただけると思います。
この景色が小一時間続くんだぜ・・・

※容量や再生環境の汎用性を考慮して、XMedia Recode でwmvへ変換しています。

今度は、角砂糖を回収する蟻なんぞを撮ってみようと思います。

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2012.11.19

夏の道北~道東 16 終着、稚内

最終日。

稚内空港からの便は午後発なので、稚内市街をブラつきます。

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新しい稚内駅舎は、道の駅・観光協会・カフェ・食事処・セイコーマート・バスターミナル・ 映画館などが入った駅ビル・キタカラと連結しています。

かつての最北端位置の車輪止めから歩道に延びる線路。
稚内桟橋駅があった頃の線路位置なのかな。

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なお、旧稚内駅舎及び新駅舎建設途中に来たときは、こんなんでした

以前の面影が全くない・・・

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ブラブラと2011年の初詣以来の北門神社へ。

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神社から稚内公園への道を徒歩でヒーコラ登ります。

氷雪の門に到着。 通算4回目の訪問、のはず。

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稚内駅と防波堤ドーム方面が見下ろせます。

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いい景色。

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さらに登ります・・・。 旅の最終日にこれはキツいな・・・  (;´Д`)

冬に来たときは除雪されてなくてここで断念したっけ。

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そしてヤムワッカナイの稚内市北方記念館・開基百年記念塔
冬期閉鎖なので、2009年のGW以来です。 ※今期はすでに閉鎖されてます

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1,2階は北方記念館、前回来たときは改装中で見られなかったのです。

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この地図は、『伊能大図宗谷管内部分』の原寸図。
伊能忠敬が描いた地図のうち『大図』と呼ばれるものは全214枚、一枚一枚の大きさが一畳もある巨大な地図です。

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これらの大図の原本は皇居火災や関東大震災で消失しており、写図の残る一部を除きその内容のほとんどが謎とされていましたが、2001年にアメリカ議会図書館、2004年に海上保安庁で写図が発見され、伊能忠敬の日本大図の全容が再び明らかになったのだそうです。

また、北海道の日本海・オホーツク海沿岸(西蝦夷)を実際に測量したのは間宮林蔵とされています。 樺太(サハリン) が島であることを確認し、間宮海峡(タタール海峡) から大陸に渡った探検家・間宮林蔵は、青年期に伊能忠敬に弟子入りし測量術を学んでいるのです。

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これは『宗谷の寝棺』。 これは棺桶ではなくでベッドで、幕末に宗谷へ派遣された武士が越冬するために使用した物だそうです。
棺桶のような箱に笹・熊の毛皮を敷き詰め、布団をかぶって上から蓋を閉めて使用しました。

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まともな家屋も建築できず、食料調達もままならない中、寒さと壊血病で命を落とした者も多くいたようです。

このあたりは、吉村昭の「間宮林蔵」 でどーぞ。

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樺太鳥瞰図。 先述の通り、樺太は現在のサハリン。

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以前にも書いたことがありますが・・・、樺太の南半分は戦前まで日本の領土でしたが終戦間際に侵攻したソ連軍により占領され(侵攻は無条件降伏後も継続された)、現在もロシアが実効支配しています。 南樺太はいわゆる北方四島とは異なり、戦後日本はこの土地を放棄しているため係争地にはなっていませんが、日本が南樺太をソ連・ロシアに譲渡する旨の条約等は存在しないため、日本政府は 『南樺太は帰属未定地』としています。 日本で発刊されたの世界地図で南樺太の色が灰色になっていたりするのはこのためです。

これは樺太日露国境第4号標石のレプリカ。
日露戦争後のポーツマス条約で樺太の南半分(北緯50度以南) が日本に割譲された際に、測量により国境を規定した4つの標石のうちの1つです。

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北日本汽船の稚内本斗連絡船ポスター。
本斗町は現在のネベリスクです。 鉄道路線が半端ない・・・。

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戦前まで存在した鉄道省の路線。 これらは戦後ソ連に接収、一部は現在もロシア鉄道の路線として使用されています。

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樺太の記憶を留める稚内の街から、いつかは樺太に渡ってみたいと思うのです。

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さて、エレベータで開基百年記念塔の展望台へ上ります。

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ハートランドフェリーだ。 礼文島香深からの便かな?

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新しい稚内駅が見えます。

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2009年当時の旧駅舎はこんな感じでした。

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で、ここからの絶景はやはり利尻富士!

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これも2009年GWの撮影。 5月上旬はまだ雪に覆われています。

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どちらかといえば、春の雪山の方が幻想的かな・・・

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ブラブラと下って、再び稚内駅。

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とりあえず記念入場券を買ってみた。

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なお、赤券18きっぷについて駅員さんに聞いてみたところ、新駅舎になって販売は終了し、JR北海道管内での赤券販売はなくなってしまったそうです。 それなら前回買っておけば良かったかな・・・

2番線があった所は駐車場になってました。

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諸行無常。

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さて、昼食を済ませてバスで稚内空港へ。

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オロロンラインを見下ろしながら北海道とお別れ。
前回と違って今回は中部国際直行便なのです。

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左端が男鹿半島、秋田~由利本荘付近。
陸地がきれいに雲で覆われていて、大気の流れが目視できます。

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東京電力柏崎刈羽原子力発電所。 現在、1~7号機全機停止中です。

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飛騨地方に低気圧が存在するため、大きく右へ迂回するようです。

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徳山ダム上空を通過。 えらく大回りしたもんだ。

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やや遅れてセントレアに到着。

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5泊6日の旅、お疲れ様でした!

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前回・前々回と北海道で越年してたので夏に来たのは久しぶりだったのですが、正直快適すぎてちょっと物足りなかったです。

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悪天候で予定が狂いまくって、ギリギリの決断を迫られたりするのが北海道&北東北の魅力なのに! (´・ω・`)

あと、夏の北海道は冬と比べていろいろ価格が倍になりますの・・・

逆に冬が半額叩き売りと見るのが正しいような気もします。

おわり。

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2012.11.06

夏の道北~道東 15 宗谷本線

特急サロベツで音威子府 (おといねっぷ)、なにやらここも馴染みの駅になってしまいました。

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音威子府から普通列車に乗り換えて、宗谷本線を北上します。

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北海道キハ54はもちろん冷房レス。 窓開放可能なのでサイコー!

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筬島駅 (おさしまえき) を通過。
車掌車駅舎がリフォームされたみたいです。

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これこれ、窓を開けて風を浴びながら飲むビール!
このために北海道まで来たと言っても過言ではないのです。

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天塩川 (てしおがわ) の支流、問寒別川 (といかんべつがわ)。

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問寒別、糠南を過ぎると再び天塩川沿いです。
凄いよね、鉄道と国道があるだけで未開拓な景色なんだもの。

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2日目に訪れた秘境駅・南幌延。 当然乗降客はいません。

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サロベツ原野に近づくと、利尻島の利尻富士が見えてきます。
何度見てもこの景色は素晴らしい・・・

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幌延駅を通過。

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牧場地帯をガッタンガッタン進みます。

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豊富駅を通過。

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夕陽に映える利尻富士。

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ああ、利尻島へ行ってみたいなあ。 (前回行き損ねてます)

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兜沼駅を通過。

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このあたりからは、こんな形に見えます。

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ちょうど日没で、こんなにも美しい夕陽。
粋な運転士さんが減速してくれたおかげで堪能できました。

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利尻富士と夕陽。 このような景色を、この先何度見られるものか。

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このビューは、たぶんこのあたり。


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夕闇迫る終着駅、稚内に到着。

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あ、改装前は駅舎外壁に飾られていた看板がホームに。

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なんかキレイでオサレになってる・・・

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『最北端の線路』 表示も移動してます。
そうか、ここが現在の最北端になるのか。

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稚内駅舎外観。 ここが以前の線路最北端だったところかな?

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旭川駅とともに、昭和の駅舎がまた一つ消えてしまいました。
余所者の身勝手な感傷ですが、ちょっと寂しいですね。

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ホテルにチェックインしてブラついていたら、盆踊りに遭遇。
この最果ての街で三味線の音色が聴けるとは思わなんだ。

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北防波堤ドームにはライダーたちがテントを張っています。
いいなあ、楽しそう。

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防波堤ドーム脇から、北端の星空です。
三脚を持ってこなかったのでカメラ直置きでスローシャッター。

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ドームの桟橋には、おなじみ海上保安庁の巡視船 『れぶん』。

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つづく。

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2012.11.01

夏の道北~道東 14 石北本線

5日目、レンタカーを乗り捨てて鉄道で移動です。

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ここで青春18きっぷの登場、912発旭川行きの『特別快速きたみ』に乗車しようとしたら・・・ なにこの行列?

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特快きたみは終点旭川まで3時間8分、特急オホーツクの場合でも約3時間なので、特急とほぼ同等の速さなのに特急券不要というおトクな謎列車なのです。
どうやら競合する長距離バスに対抗するために運行されているらしく、そのおトクさゆえに高い乗車率を維持しているのだそうです。

旭川まで換算キロ200kmを越えるので、18きっぱー的に有り難い列車!

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2009年末以来の石北本線です♪

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1時間ほどで、遠軽駅 (えんがるえき) に停車。
この駅では全ての列車がスイッチバック、進行方向が変わります。

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遠軽駅は1989年まで名寄本線が分岐し、オホーツク海岸の紋別を経て宗谷本線の名寄駅まで結ばれていました。
遠軽駅でのスイッチバックは名寄本線があった頃の名残なのです。


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また蕎麦畑。

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白滝駅に停車します。

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白滝駅前後の下白滝・旧白滝・上白滝は、荒野系最強の秘境駅群。
中でも上白滝駅は、停車する列車が1日上下各1本 (下り0704・上り1708) という、嫌がらせのような駅です。

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写真撮りたかったけど、荒野すぎて見逃しました・・・

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白滝を過ぎると、上川駅に停車。
あら、富良野・美瑛ノロッコ号のDE15機関車。 予備機かな?

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上川を過ぎると雨が降ってきました。 (´・ω・`)

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上川から一気に7駅飛ばして、雨上がりの当麻駅 (とうまえき) 。

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駅名票のフォントがやけに可愛い・・・。

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当麻から6駅飛ばして、終点の旭川に到着です。
なるほど、駅が南に移動したから空き地ができてるのか。

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2012年11月現在、GoogleMapの衛星写真だと高架になる前の旧駅舎が写っています。
新駅舎の用地が確保されているので、起工前後の撮影っぽいですね。


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旭川駅のホームに入線。

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高架駅はカッコイイんだけど、どの駅も同じに見えちゃうんだよなあ。

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ホームから見た駅前には、旧駅舎の跡形もなく。

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腹が減ったので旭川で下車します。

3日前に来たときは夜だったので見られなかった駅舎内のアイヌ文化情報コーナーを見学。
思ったより小さい・・・ やっぱ旭川近郊の博物館巡りしたいなあ。

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地ビールひっかけて、旭川ラーメンで腹ごしらえです。

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さて、旭川から宗谷本線で稚内 (営業キロ259.4km) へ戻ります。
昼食でタイムロスしてしまったので、特急サロベツに乗車。

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2010年末以来のサロベツ、また乗れるとは思わなかった。

つづく。

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