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2012.10.30

夏の道北~道東 13 摩周湖、屈斜路湖、美幌峠

引き続きの摩周湖です。 こちらは第三展望台。

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地形図から、摩周湖が典型的なカルデラ湖であることが分かります。


より大きな地図で 120815帯広~北見 を表示

南の目印が第一展望台、北のが第三展望台です。 以前は第一と第三の間に第二展望台があったらしいのですが、今は放棄されているそうです。

第三展望台の反対側の景色はこんなん。

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国道391号線と釧網本線を挟んで、屈斜路湖が見えます。
絶景哉、絶景哉。

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地形図をズームアウトするとこんな感じ。 屈斜路湖デカイです。


より大きな地図で 120815帯広~北見 を表示

第三展望台から眺める摩周湖は格別です♪

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同じカルデラ湖である青森・秋田県境の十和田湖と雰囲気や美しさが似ていますが、摩周湖は湖岸が切り立っているので湖畔に近づくことが出来ず、リゾート化は一切されていません。

また、摩周湖は流入・流出する河川が無く、水源は雨水と湧水によるものであるため生息する生物が少なく、湖畔環境も相まってロシアのバイカル湖に次ぐ世界第二位の透明度を誇っています。

『摩周湖は法的には湖ではなく、巨大な水たまり』 というネタがありますが、そもそも日本の法律に湖を定義する文が無いのでこれは正確な表現ではありません。 というのも、国土交通省が管理するものは河川と繋がっている湖沼だけであるため、これを管轄する省庁が存在せず、法的な扱いが国有の『水たまり』になっているのだそうです。

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中央の島、カムイシュ島は溶岩ドームの頂上が湖面から突出したもの。
湖底の地形ってどうなってんだろ・・・

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『カムイシュ』は、『神の老婆』の意。
この島はユーカラ (アイヌの口承叙事詩) に唄われています。

戦いに敗れたコタンの老婆とその孫が逃避行の途中はぐれ、老婆は摩周湖まで辿り着きますが疲労とで動けなくなり、そのまま島になってしまいました。
摩周湖に出る霧は、孫を捜す老婆の流す涙なのです。

摩周湖の語源は、アイヌ語の『マシ・ワン・トー』=カモメの湖、『マ・シュ』=小島の老婆、などの説がありますがはっきりしていないようです。
そもそも、アイヌ人達は摩周湖のことを『キンタン・カムイ・トー』=山の神の湖、と呼んでいたようです。

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神の湖と呼ばれるだけのことはあります。 美しきかな、摩周湖。

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摩周湖から屈斜路湖へ向かう途中にあるアトサヌプリ、通称硫黄山。

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ここは明治期に大規模な硫黄採掘が行われた場所で、当時は硫黄輸送のための鉄道 『釧路鉄道』 が敷かれるほどでしたが、わずか10年ほどで硫黄は枯渇し閉山されました。

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水蒸気・ガスの噴出口は柵で覆われていない所もあってフリーダム。
でも熱くて近寄れない・・・

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さて、屈斜路方面へブッ飛ばします。
背の高い樹木が見えないのは、火山ガスのせいなのかな?

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そして、屈斜路湖畔のアイヌ民俗資料館です。

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館内は撮影禁止なので紹介できませんが、屋外に再現されたアイヌの建造物があります。
これは『イオマンテ』で使用される熊の檻『エペレセッ』。

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イオマンテ ・・・ 『熊送り』と訳されることの多いアイヌの儀式。 捕らえたヒグマの仔を檻に入れて大切に育て、最後にこの熊を殺して食し、天 (カムイモシリ) に還す儀式です。
アイヌの世界観では、この世 (アイヌモシリ) の生命や器物には精霊 (カムイ) が宿っていると考えており、中でもヒグマを山の神 (キムンカムイ) として崇めていました。
アイヌにもたらされるヒグマの肉や毛皮はカムイからの贈り物と考えられ、感謝の念とともにカムイの再来を願ってイオマンテを行ったとされています。

屈斜路湖もカルデラ湖。 カルデラ湖としては日本最大の湖です。

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子供の頃、UMAクッシーのエピソードに胸を躍らせていた世代。
ようやく憧れのこの地に立つことができました。
まあ、今でもUMA
ネタに胸が躍るのですけどね!

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湖の中央に浮かぶのは中島。 湖の島としては日本最大らしい。

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湖畔の道道52号を走ると橋があります。

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そう、ここは釧路川の源流なのです。

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この流れが、あの釧路湿原を流れる河になるのか・・・

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ちなみに『クッシャロ』の語源はアイヌ語の『クッチャロ』=喉。 川の流れ出る所、といった意味になるそうで、よく似た名前の『クッチャロ湖』とおなじ語源のようです。
また、『釧路』の語源もクッチャロであるとする説もあります。

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国道243で屈斜路湖畔からカルデラ外輪山へ登って、美幌峠 (びほろとうげ) です。

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峠から、先ほど通ってきた道を見下ろします。
うーん、火山活動ってスゴイ。

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ここからは屈斜路湖を眼下に一望。 これは素晴らしい眺め!

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背後の景色はこんなん。 牧場でもなく草原が広がります。

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峠の道の駅でようやくクッシーネタ発見、なぜだかホッとしました。

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美幌峠は強風で、標高のわりに真夏にあるまじき寒さ。 ((('A`)))

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国道243号線から国道39号線で北見の街へ。 ここで宿を取ります。

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いやー、やっぱ道東はいいですね!

つづく。

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2012.10.24

夏の道北~道東 12 足寄~オンネトー・アイヌコタン~摩周湖

4日目、帯広から道東自動車道に乗って終点、足寄(あしょろ)です。

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足寄には、旧国鉄・JR北海道の『池北線』(ちほくせん)→三セク 『北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線』 という鉄道が走っていましたが、2006年に廃線になっています。

上の写真は国鉄時代の駅舎を復元した施設で、下の写真の建物が2004年にできた新駅舎。 現在新駅舎は道の駅 あしょろ銀河ホール21として利用されています。

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廃線直前に造られたこの駅舎は建築当初から複合施設として建築されたもので、昨年2011年にリニューアルされ、レストラン・ベーカリー・バスターミナル・コンサートホール・ふるさと銀河線の展示・松山千春コーナーを含む道の駅に生まれ変わりました。

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お約束のレール。

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足寄から国道241号をひた走って阿寒国立公園へ。
途中で道道664へ入ります。

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ライダー達に道を譲りつつ走ると、オンネトーに到着。

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『オンネトー』はもちろんアイヌ語。 『オンネ』は『年老いた』『偉大な』と言う意味で、『トー』は『湖沼』 と言う意味らしいです。

このオンネトーは、季節・時刻・天候・方角によって湖面の色が変化して見えることから『五色沼』という別名を持っています。
確かに、場所によってコバルトブルーから火山湖特有のエメラルドグリーンに変化して見えますね。 水深のせいなのかな?

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展望台に登る800mの遊歩道があるので登ってみました

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この遊歩道、勾配きっついです・・・ (;´Д`)

検索してみると800mという数字に騙された人がいっぱいいるっぽい。

で、展望台からの眺め。 ( ・∀・)゜+.゜
左が雌阿寒岳(めあかんだけ)、右が阿寒富士です。

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オンネトーは、この雌阿寒の噴火による堰止め湖なのです。

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雌阿寒は現在でも活発な火山活動を続けている活火山です。

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オンネトー湖畔は観光地化されていますが、かつては秘湖と言われていただけあって湖自体は森林地帯のど真ん中に存在します。
それゆえ、ここいらもヒグマ出没地帯だったりします。

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国道241に戻って阿寒湖畔、阿寒湖温泉のアイヌコタン(音注意)です。
(コタン、古潭 = 部落・集落)

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阿寒湖畔にはもともとアイヌの集落は存在しなかったらしく、ここは昭和に入ってから形成されたコタン。 この阿寒のアイヌコタンは観光事業に注力したこともあり、道内最大のコタンとなっています。

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『アイヌ生活館』では、柔和な刀自からお話を聞くことができました。

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このときお会いした刀自は和人の方なのですがアイヌの男性と結婚されたそうで、そのアイヌの旦那さんは東北地方でマタギ(狩人)を生業としていたそうです。
東北のマタギ文化にはアイヌ文化が多く流入していた、というのは知識として知っていたのですが、間接的とはいえ当事者の方から話を聞けるとは思わなかったので少し感動です。

このあたりのお店にはアイヌの方がたくさんいらっしゃるのですが、やはり大和民族とは顔つきが違ってみえます。 ふーむ、日本は単一民族国家と勘違いしがちですが、そんなこともないのですよね。

余談ですが、色丹(しこたん)・積丹(しゃこたん)などの『~コ丹』という地名は、かつてアイヌ集落があった場所を示すもののようです。

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阿寒湖を通り過ぎて雄阿寒岳(おあかんだけ)の山麓を抜けると双湖台という展望台があり、『パンケトー』『ペンケトー』の二つの湖が見えます。

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奥に小さく見えるのがパンケトー=下の湖(下流の湖)、手前に大きく見えるのがペンケトー=上の湖(上流の湖)。


より大きな地図で 120815帯広~北見 を表示

小さく見えるパンケトーの方が実際にはずっと大きな湖なのです。

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パンケトーとペンケトーの周辺は前田一歩園財団の私有地となっており、ほとんど開発が行われていないため湖畔への立ち入りはできません。

古代のアイヌも、これと同じ景色を見ていたのだろうか。

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国道241で弟子屈(てしかが)、弟子屈から道道52で摩周湖へ。

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山道をずんずん登って、摩周第一展望台です。

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布施明の歌に『霧の摩周湖』とあるように、摩周湖は濃霧に覆われていることが多いのですが、この日は幸いにもクッキリスッキリ見えました。

子供の頃に来たときには、真っ白で何も見えなかった記憶があります。

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カムイシュ島もよく見えます。 (゚∀゚)=3

つづく。

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2012.10.20

夏の道北~道東 11 タウシュベツ川橋梁

狩勝峠を越えて、林道っぽい道へ。

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十勝平野の北端を掠めて、大雪山国定公園の山岳地帯へ入るのです。


より大きな地図で 120814旭川~帯広 を表示

さっそくキタキツネに遭遇。

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しまった、PLフィルタ (偏光フィルタ) つけっぱなしだったのでシャッター速度が足りてない・・・

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キタキツネはエキノコックスを媒介したりする害獣なのですが、本土のタヌキ・キツネよりも人を恐れていない感じです。
そんなやつらなので、林道へ入れば結構な頻度で遭遇できます。

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平地に出ました。 馬鹿みたいな直線道路をひたすら走ります。

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『牛横断注意』は見たことありますが、これは初めて見た。

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ヌプカウシヌプリ方面へブッ飛ばします。 馬鹿直線ももう慣れた。

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山道をグイグイ登ると、扇が原展望台。 十勝平野を一望できます。
明治の開拓民は凄いよなあ。

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道はまた薄暗い林道へ。

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然別湖 (しかりべつこ) を過ぎて、森林地帯をガンガン進みます。
然別湖畔温泉はアクセスが非常に悪いくせに、意外とリゾート地っぽくてビビる

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そして、道道85号から国道273号線で糠平湖 (ぬかびらこ) 方面へ。

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糠平湖といえば、もうおわかりですよね・・・ 旧国鉄の士幌線跡です。

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これは士幌線コンクリートアーチ橋梁群の一つ、1955年完成の『三の沢橋梁』。 現在は北海道自然歩道「東大雪の道」の一部になっています。

国道の橋から見るとこんなん。 橋梁の向こうが糠平湖です。

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士幌線 ・・・ 帯広から士幌を経由して十勝三股までを結んでいた旧国鉄の路線。 1925年(大正14) に帯広~士幌間で営業開始、1939年(昭和14) 全線開通しました。
1955年に糠平ダム建設で線路の一部が湖底に沈んだため糠平湖西岸にルートが移され、この新ルートは現在の国道241号と国道273号線に相当しています。
林業路線としての性格の強かった士幌線は、林業の衰退と利用客減のため国鉄民営化直前の1987年に廃線となってしまいましたが、最近になって廃線跡が北海道遺産として注目されるほか、観光トロッコや遊歩道などが観光資源として利用されています。

三の沢橋梁は遊歩道として整備されていますが、張り出した待避所が線路跡の面影を残しています。

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三の沢橋梁の駐車場から車でしばらく走ると展望台の入り口があり、こんな道を分け進むことになります。

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すると・・・ これは士幌線の線路跡ですね! ステキ!

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線路跡を横断してさらに進むと展望台に到着します。

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そう、かの有名な(?) タウシュベツ川橋梁です。

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タウシュベツ川橋梁 ・・・ 1939年(昭和14)に建設された士幌線のコンクリートアーチ橋梁。 前述の通り、この橋は1955年に糠平ダムの底に沈みましたが、ダム湖の水位が低下すると姿を現すため 『幻の橋』 と呼ばれています。

おお、はるばる見に来ただけのことはある!

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夏は水位が比較的高いため一部しか見られませんが、雪解け直前の季節は最も水位が下がり橋全体が見られるそうです。
こうなるらしい! スゲェ! 冬verも見てえ!

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対岸にあるこのタウシュベツ川橋梁まで行くには糠平湖北端から林道を通るしかないのですが、この林道は現在通行止めになっており森林管理署の許可が必要です。

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通行止めはここ最近急増した観光客による事故が多発したための措置だそうなので、一般観光客に通行許可が下りる可能性は低いと思います。
有料のガイド付きツアーが組まれていますのでそれに参加するのが現実的なようですね。

林道や雪道の走り方を知らない連中が突貫したせいで通行止めか・・・

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なお、ここらへんはヒグマ出没多発地帯なので徒歩で向かうのは危険みたいですわよ。

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糠平ダム。 ダム湖もいいものですだ。 (´∀` )

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あの山の向こうは、カムイの世界。

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北東北や北海道の、まつろわぬ感じが好き。

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国道273号線を南下して帯広方面へ向かう途中、元小屋ダム湖に架かる橋からなにやら見えます。

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これまた1955年完成の旧士幌線第三音更川橋梁。 これは見事!

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橋の反対側もなかなかの景勝です。

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よきものを見たり。

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士幌町、国道241号線。 陽が沈みます。

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見知らぬ土地で眺める夕陽は良いものです。

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十勝平野の国道は巡航速度が異常だと思う

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帯広駅に到着。 ライトセーバーみたいなやつは温度計です。

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帯広駅も高架駅。 そういや、冬に来たときに特急待ち合わせしたなあ。

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帯広市街は勝毎花火大会で大渋滞でした・・・。
※勝毎 (かちまい) = 十勝毎日新聞

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前日の8/13開催予定が雨天順延で14日になったらしい。
運が良いのか悪いのか・・・

つづく。

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2012.10.14

夏の道北~道東 10 幾寅(幌舞)~狩勝峠

根室本線の幌舞駅、ではなくて幾寅駅 (いくとらえき) です。

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この幾寅駅は1999年公開の映画 『鉄道員(ぽっぽや)』 の撮影で、高倉健演じる佐藤乙松が駅長を務める 『幌舞駅』 (ほろまいえき) として使用された駅です。

劇中で廃線間近とされる幌舞線・幌舞駅は架空の存在ですが、この幾寅駅は現役の駅です。
駅舎にはロケで使用された『幌舞駅』の表示がそのまま残されており、『JR幾寅駅』は右端に申し訳程度に表示されています。

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待合室内。

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幾寅駅は無人駅ですが、駅舎内には『鉄道員』の展示室があります。

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ホームへ続く階段。

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ほ~、さすがは降旗監督が選んだ場所、いい景色。

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旭川・富良野方面。 南ふらのスキー場が見えます。

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トマム・帯広方面にあるこの腕木式信号機は、映画ロケのために設置された物らしいです。

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いいでないの。

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ホームから見た駅舎。

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ひまわり。

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駅前には撮影で使用されたセットが残されています。
だいぶ傷んでるなー。

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国鉄キハ12 23。 このキハ12は、実はキハ40を改造した物。
実際のキハ12は22番機までしかないので、23番が付与されたそうな。

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エンジンは、なし。

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うむ、名作でした。

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幾寅から国道38号を東進すると、狩勝峠 (かりかちとうげ) です。

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石狩・十勝の境界であるこの狩勝峠は、篠ノ井線の姨捨・肥薩線の矢岳越えと並んで 『日本三大車窓』 の一つに数えられていましたが、1966年に新狩勝トンネルが開通すると根室本線と石勝線は新線に移転、狩勝峠越えルートは狩勝実験線を経て廃線となっています。 (根室本線と石勝線は、新狩勝トンネル内で合流しています)

この国道38号線は、旧ルートをほぼなぞる形で開通しており、峠のドライブイン近くに展望台が設置されています。

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ここの横断歩道には信号がついていないので、すこぶる危険・・・

展望台からは十勝平野を一望、ウペペサンケ山、ピンカチナイ山、北ペトウトル山、南ペトウトル山、西ヌプカウシヌプリ山、東ヌプカウシヌプリ山、パンケ山などが見えるらしいぞな。 ↓画像クリック拡大

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展望台奥に、なにやら整地された道が。

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昭和8年建立の狩勝峠地蔵尊です。

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この地蔵尊には、昭和7年の狩勝トンネル東口の雪崩で殉職した保線職員2名と、明治4年~昭和42年に新得保線区で殉職された17名の方が祀られています。

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一昔前まで、現業鉄道員は危険と隣り合わせの職でした。
不幸にも命を落とした先人達が遺した教訓を忘れずに後世に伝えていきたいものです。

余談ですが、国鉄・JRの駅売店 『キヨスク』 は、事故で夫を亡くした鉄道職員未亡人を雇用し経済的自立を支援するために国鉄の鉄道弘済会が設立した駅構内売店がその始まりとされます。 今でもキヨスクの店員に女性が多いのはその名残だそうです。
それだけ、鉄道殉職者が多かったということなのですね。

つづく。

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2012.10.09

夏の道北~道東 09 旭川~美瑛

翌朝の旭川駅前。 ↓画像クリック拡大
あの三角ネオンの時計台が無くなったのは、ちと寂しいです。

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内装は旭川らしくて良いんだけど、外観はちょっと没個性的かな・・・

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さて、旭川駅前からまたレンタカー。 駅から氷点橋を渡って10分ほどで外国樹種見本林、ここには三浦綾子文学記念館があります。

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が、開館時間前なので見学できず・・・ 今度来るときは、旭川周辺をゆっくり回ろうと思います。 旭川市博物館も行きたいし。

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この見本林は三浦綾子著『氷点』の舞台であり、辻口家があったとされる場所です。 三浦綾子氏の出身地である旭川の周辺には、関連した観光スポットがたくさんあります。

1964年に発表され一大ブームを巻き起こした『氷点』は、ドロドロ昼メロサスペンス要素・青春恋愛要素・宗教的自戒要素が絶妙に混じり合った傑作。
テーマは重たいのに読みやすく、読み始めると続きが気になって仕方なくなるという不思議な小説です。 未読の方は是非!

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さて、旭川から南下して美瑛へ。 ↓画像クリック拡大

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昨日とは打って変わって晴天。 ちと暑い。
これは『親子の木』かしらん? ↓画像クリック拡大

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丘陵地帯に畑が広がります。 ↓画像クリック拡大

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えーと、十勝岳方面かな? ↓画像クリック拡大

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セブンスターの木。 ↓画像クリック拡大
有名ですが、別にどうということもないガッカリスポットです。

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観光バスやバイカーで結構交通量が多いので、あんまりのんびりした雰囲気ではないのです。 ↓画像クリック拡大

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有名な 『ジェットコースターの路』 は行き損ねたんですが、国道からちょっと脇に入るとこんな感じの道がいくつかあります。 写真だとイマイチかもしれませんが、生で見るとなかなか凄い。 ↓画像クリック拡大

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WindowsXPのデフォルト壁紙みたいな景色が続きます。
↓画像クリック拡大

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富良野方面へ。 ここも微妙にジェットコースター。 ↓画像クリック拡大
なんかジオラマみたいね。

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JR富良野線の踏切です。  ↓画像クリック拡大

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・・・富良野周辺はなんか渋滞していたのでスルー。
まぁ、あそこは一人で行くところではないような気がする。

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富良野から国道38号を南下して、根室本線の金山駅(かなやまえき)。
名古屋の金山駅と名称重複している駅なのです。↓画像クリック拡大

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立派な木造駅舎ですが無人駅。 ↓画像クリック拡大

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地元のおっちゃんとしばしの語らい。

おっちゃん ( ・∀・) 『今日は暑いけど、あと10日もすれば夏も終わりだねえ~』

残暑が無いのはウラヤマシイ・・・

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金山駅から道道465号線で金山ダム・かなやま湖畔を根室本線に沿って走ります。 ↓画像クリック拡大

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とうきび畑。 ↓画像クリック拡大

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快適ドライブ♪

つづく。

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2012.10.02

夏の道北~道東 08 士別・和寒・塩狩・旭川

朱鞠内から旧深名線ルートの国道275号線を南下、途中で国道239号線を東進して士別峠を越えると士別の街へ着きます。

途中、広大なトヨタ自動車士別試験場が右手に見えます。
寒冷地の挙動試験を行うためらしいのですが、あそこに長期出張は辛かろう・・・

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士別駅 (しべつえき) といえば、最終兵器彼女らしい。
なるほど、言われてみればこんな感じだったかな。

余談ですが、最終兵器彼女のヒロインの名前 『ちせ』 はアイヌ語で 『家』の意。

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士別から国道40号をひた走ります。

和寒駅 (わっさむえき)。

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雨が強すぎる・・・

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そして塩狩駅 (しおかりえき)。

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塩狩峠は天塩国と石狩国の国境、道北と道央の境界地点です。

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何度か書いたことがありますが、ここは三浦綾子著『塩狩峠』で描かれた、あの事件が起きた場所。

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駅のすぐそばに 『長野政雄氏殉職の地』なる碑があります。 合掌。

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そして塩狩峠記念館。 三浦綾子氏の旧宅を復元した資料館です。

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残念ながら閉館時間を過ぎていたので見学できず・・・。
また今度来よう。

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で、日も暮れて今夜の宿は旭川。

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あら、全面改装されて高架駅になってる・・・  2009年末のときはこんなん。
北海道新幹線計画だと旭川延伸があるらしいのでそのせいかな?

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ホームの屋根を支える、四叉柱の支承部の鋳物木型の展示です。
地震などで負荷がかかった場合に、ボールジョイント部が可動して荷重を逃がして破壊を防ぐ仕掛け。

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この木型は、実際の製造に使用された物だそうです。 要するに、
木型から砂型を製作 → 砂型に溶湯 (鉄) を流し込んで鋳込む → 砂型を破壊 、あとは熱処理と表面処理して、この支承部が製造されるのです。

旭川駅の改札。 なんか岩見沢駅によく似てるナ。

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入場券を買って改札内へ。 木材が多用されていてオサレです。

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エスカレータを登るとホーム。
札幌行き特急スーパーカムイ46号と、回送のスーパーカムイです。

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乗り場・車両案内が液晶パネルでカッコイイ。

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おお、これがさっきの四叉柱ですか。

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北海道の主要駅は、新旧の車両が見られてオモシロイ。

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旭山動物園顔ハメNo.53&54は、旧駅舎から引き継がれてました。
よかったよかった。

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旭川駅前は再開発途中です。 自転車が見苦しい・・・

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旭川は、戦前まで陸軍第七師団が駐屯しており軍都として栄えた都市でした。 この駅前通りは駅から師団まで通じていたことで 『師団通』 と呼ばれていたそうで、日露戦争の凱旋パレードや出征兵士の行進などが行われたそうです。

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現在、この通りは『平和通買物公園』 と名を変え歩行者天国の大通りになっており、旭川には陸上自衛隊北部方面隊第2師団が駐屯しており、旭川冬まつりの雪像製作に勤しんでいます♪

第2師団サイトの写真馬鹿コーナーがステキです・・・。

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鰹節ならぬ、鮭節ダシの旭川ラーメンを頂きました。 うまし。

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札幌クラシック高砂酒造の国士無双で晩酌。

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つづく。

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