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2012.09.26

夏の道北~道東 07 朱鞠内

宗谷本線ルートを外れた目的は、この朱鞠内湖 (しゅまりないこ) を眺めてみたかったからなのです。

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朱鞠内湖 ・・・ 雨竜川を堰き止めて造られた人造湖。 戦時中に完成した雨竜第1ダムなどによって形成されたこの湖は、人造湖としては日本最大の面積を誇ります。
朱鞠内湖の周辺は広大な原生林に包まれており、朱鞠内道立自然公園に指定されています。 また、朱鞠内は道内有数の低温地域で、冬期は氷点下30度を下回る日も少なくありません。
『朱鞠内』の語源はアイヌ語の『シュマ・リ・ナイ』=『石がたくさんある川』、または『シュマリ・ナイ』=『狐の川』。

北海道開拓時代を描いた手塚治虫の作品に、「シュマリ」という漫画がありましたね。

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これらの写真は、国道275号沿いの展望台から。

うおおお! この原生林っぷりがタマラン。 (;´Д`)'`ァ'`ァ

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漢なら、この地図と航空写真を見て血が騒ぐはず・・・


より大きな地図で 120813稚内~旭川 を表示

国道から湖岸に入って、また展望台。

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小雨ぱらつく天候ですが、かえってそれが神秘的。

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湖面に浮かぶ小島がステキ。

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湖底に沈む前の地形を想像すると・・・ああああああ! ヽ(゚∀゚)ノ

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島にコンクリート建造物・・・ なんだあれ、行ってみてえ!!

↓画像クリック拡大 (展望台らしいです)
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あの湖岸を歩いてみたい、けれどもヒグマが出るので危険なのです。

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あら、カヌー。 すっげえ楽しそう!

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で、この展望台には鉄骨の足場があるのですが、老朽化で立ち入り禁止・・・。 左側にあるのは殉職者慰霊塔です。 雨竜ダム建設の際に、いわゆるタコ部屋労働で亡くなられた方の慰霊碑。

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これがその雨竜第1ダム。 水力発電用のダムです。

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益谷秀次の胸像があります。
吉田茂内閣閣僚、衆議院議長や副総理を歴任した政治家。

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胸像には、幻の名羽線について書かれています。 (カッコ内は俺の註)

名羽線鉄道建設経過
明治41年3月3日 名寄-羽幌間の鉄道建設の議起こり有志16名による路線踏査を実施する
大正11年4月11日 法律第37号鉄道施設法により予定線としてあげられる
昭和16年11月10日 深名線名寄-朱鞠内間開通する
大東亜戦争のため運動中止
昭和27年3月22日 名寄 羽幌 幌加内 3市町による名羽線全線促進期成会を結成し茲 (ここ) に強力なる連動体制を整える
昭和31年6月20日衆議院議長益谷秀次先生名寄市来訪に接し名羽線鉄道建設に対し陳情したる処本線の全通に努力することを快諾せられた
昭和32年4月3日 調査線に決定
昭和34年11月9日 建設線に決定
昭和36年4月25日 着工決定
昭和37年4月22日 国鉄札幌工事局主催による起工式を羽幌町に於いて挙行
以上の如く本線が順調に着工することが出来たことは益谷翁の御盡 (尽) 力によるところ洵 (まこと) に大きく茲 (ここ) に翁の御功績を讃えるため昭和37年6月18日幌加内朱鞠内湖畔にこれを献立して永久に翁の面影を偲びつつ感謝申上げる次第である
昭和37年6月18日
名羽線全通促進期成会建之 (これをたつ)

名羽線とは、深川~朱鞠内~名寄を結んでいた深名線 (後述) を朱鞠内から日本海側の羽幌まで分岐させる予定だった路線です。
碑文は、要するに
『名羽線建設着工おめでとう! 益谷先生ありがとう!』
って内容なのですが、名羽線は建設途中の1980年に計画が凍結され、そのまま放棄されています。 一部の線路は石炭輸送に使用されていましたが、炭坑閉山・ダム建設終了・林業斜陽化で利用客確保の見込みが全く立たなくなったようです。

この胸像は、北海道内の鉄道網が拡大に向かっていた時代の、最後の記録であるように思われます。

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先述の深名線ですが、深川~名寄を結んでいたこの路線も1995年に廃線となっています。
当時の朱鞠内駅跡地はバス待合所とパークゴルフ場になり、現在はレールと駅名票が遺されているのみです。

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ちなみにパークゴルフとは、北海道で盛んなパターゴルフ風スポーツで、専用のクラブとボールを使用します。 長野県で言うマレットゴルフみたいなものかな?

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このパークゴルフ場と待合室を管理している年配の方から、いろいろお話を聞くことが出来ました。

( ゚д゚)y-~~ 『炭坑と林業がダメになって、人が減っちゃったよね。 観光客やライダーも昔ほどじゃないし・・・。』

( ゚д゚)y-~~ 『ここは北海道でも積雪が多いし、気温も低いから冬は大変だねぇ。』

( ゚д゚)y-~~ 『私は通いで来てるからいいけど、ここは店がないから買い出しが大変みたいだね~。 1週間分食料買い溜めしたり。 移動販売業者はちょくちょく来るみたいだけどね。』

( ゚д゚)y-~~ 『ああ、ここいらはヒグマが出るよ。 あと多いのがキツネ。 キャンプ客がサンダルを持って行かれたりしてね~。』

こーゆー話を聞くのが好き。 ありがとうございました!

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赤ん坊の頃の俺がこの朱鞠内駅で、旅途中の母親に抱かれて列車交換待ちをしている写真が実家にありました。

30数年ぶりの、再訪。

つづく。

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2012.09.23

夏の道北~道東 06 音威子府・美深・母子里クリスタルパーク

北海道旅の続き。

稚内から130km、宗谷本線の中間駅の音威子府駅(おといねっぷえき) に到着です。

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冬に来た時と、景色が違いすぎるだろ・・・

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天北線資料館は健在。

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ちょうど昼時なので、前回喰い損ねた駅蕎麦を食す。
ちなみに、ここが日本最北の立食い蕎麦屋です。

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音威子府蕎麦はドス黒いのが特徴。

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なんか駅蕎麦の記事はやたらと食いつきがよろしいようですが、別に俺は駅蕎麦マニアじゃありません。 たぶん。

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いい駅じゃ。

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音威子府から国道40号を一気に下ります。

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また蕎麦畑。

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広大すぎるだろ・・・ ↓画像クリック拡大

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蕎麦の花。 ↓画像クリック拡大

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国道40号から美深駅(びふかえき) に到着。 鐘つきの駅です。

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美深駅は、廃線となった美幸線(びこうせん) の連絡駅でした。

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美幸線は、本来オホーツク海岸沿いの興浜北線(こうひんほくせん) の北見枝駅(きたみえさしえき) まで到達する予定でしたが、赤字続きのため仁宇布駅(にうぷえき) までの21.2kmしか開通せず、未成線のまま1985年に興浜北線ごと廃線となりました・・・

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美深から国道275号線に入ります。
と、一気に山岳地帯。

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本土でもこんな感じの道はありますが、人工林らしきものが一切見えないところがオソロシイ。
杉っぽく見えるやつはエゾマツ。 道北に杉は生えませんのです。

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そして、幌加内町の母子里(もしり)クリスタルパーク

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1978年(昭和53) 2月17日に戦後日本の最低気温である氷点下41.2度を記録したのを記念して作られた公園です。

8/13 15:00、雨天時でこれくらい。 冬に来てみたい・・・

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展示室はあいにくお休み。 ちなみに、ここいらは北海道大学の研究林なので、徒歩圏内には何もありません。

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森の国道をさらに進みます。

つづく。

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2012.09.21

中日-巨人 24回戦 (ナゴヤドーム)

北海道旅の途中ですが、ここでナゴヤドームから中日-巨人今季最終戦の模様をお送りいたします。

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ウチは代々ドラゴンズファンの家系なのですが、今回はジャイアンツファンとの混成部隊で観戦だったのでレフトスタンドから観戦。

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中日の先発は大野、ここまで4勝2敗の投手です。

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巨人の先発はゴンザレス。 ここまで3勝1敗。

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ISO3200で撮影なので結構ノイズが乗ってます。
200mmズームレンズ、手持ちでVR(ブレ補正)使用、解放のf5.6で1/400sec固定が精一杯。 俺のカメラとレンズではこれが限界です・・・

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初回、荒木のヒット!

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和田のヒット、ブランコの四球で満塁、井端の内野ゴロで1点先制!

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2回、大島のライト前ヒット!

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すかさず盗塁、余裕のセーフ♪

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4回、阿部に3ランホームランをライトスタンドに叩き込まれて逆転・・・\(^o^)/

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6回から、帰ってきたリリーフエース・浅尾を投入。

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浅尾は2イニングスを無安打!

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あ、ドアラのバク宙は成功しました。

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昨シーズン二軍落ちの屈辱を味わったドアラですが、今期は戦力外通告の危機。 がんばれドアラ! キモイけどがんばれ!

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1点ビハインドの9回、岩瀬を投入。

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ここんとこ不調の岩瀬ですが、ここは三者凡退に仕留めます。

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九回裏、クローザー西村に抑えられて試合終了・・・

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トホホ。

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これで巨人はM1。
目の前で胴上げされなかっただけマシか。

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以下、オマケ。

セカンドベースの井端と坂本。

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高橋由伸。

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最強打者、輝く男・和田!

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輝く男・和田! (´・ω・)

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帰る。

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おわり。

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2012.09.14

夏の道北~道東 05 天塩中川・佐久・北海道命名之地

歌内から道道541、広大な蕎麦畑を横目に走ります。

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今度は天塩中川駅 (てしおなかがわえき)。

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立派な木造駅舎ですが、無人駅です。

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無人駅だけど天塩中川はスーパー宗谷の停車駅。 画像クリック拡大↓

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森の駅、て感じ。

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左に宗谷本線、右に天塩川を見ながら、さらに道道を進みます。

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おや? 大きな橋脚があるけど、桁は無し。

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謎。

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佐久駅。 えらく立派ですが、ここも無人駅。

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駅には、佐久ふるさと伝承館が併設されています。

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これはハッカ (薄荷・ペパーミント・l-メントール) の蒸留器。
ハッカの葉を蒸した水蒸気を蒸留して精油を取り出すものです。

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大正時代には北海道で盛んに栽培・生成されていた和種ハッカですが、安価な外国産ハッカに押されて戦後に激減、さらにハッカが工業的に合成されるようになると、北海道の大規模ハッカ農家はほぼ消滅してしまいました。

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特急通過駅ですが、貨物列車のストックヤード(仮置き場)が残るため、駅構内は広く作られています。

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これは雪の重みでやられたのかしらん?

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ん~、ベンチでもあればもっとボケーとしていたい駅。↓画像クリック拡大

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雨降りが逆に良い感じ♪

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佐久駅から、また蕎麦畑の中を走ります。

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佐久駅より先は宗谷本線に併走する道路がないので天塩川対岸の国道40号へ。 途中、天塩川河畔へ下る砂利道へ入ります。

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しばらく突貫すると北海道命名之地に辿り着きます。

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松浦武四郎(1818-1888) は、幕末~明治の探検家。
江戸時代まで『蝦夷地』と呼ばれていた土地の新名称『北海道』を考案した人物です。

アイヌ人達は自分たちのことを 『カイナー』と呼んでいましたが、蝦夷を探検していた武四郎がこの地でアイヌのエカシ(古老)アエトモに 『カイナー』という言葉の意味を尋ねたところ、
『カイ』=『この国に生まれた者』、『ナー』=『貴人対する敬称』、であると教えられました。
武四郎は、『カイ』=『加伊』=『蝦夷』であると考え、明治政府が蝦夷地改名を検討した際に 『日高見道』『北加伊道』『海北道』『海島道』『東北道』『千島道』 を提案、その中の 『北加伊道』が採用され、『加伊』→『海』に改めた 『北海道』という地名が誕生しました。

碑は天塩川河畔。 岸壁の上に見えるのが宗谷本線です。

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む、エゾシカの足跡。

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大きな二枚貝がいっぱい。 たぶんカラス貝。

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こいつ・・・動くぞ!

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松浦武四郎の『天塩日誌』にも、『川底が真っ黒に見えるほどのカラス貝を見つけ、食用にした』 との記述があるそうです。

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このへんはヒグマも出るらしいのでおっかない。
※周辺に民家などは一切なし

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おっかないのでのんびりできない・・・。 撤退!

つづく。

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2012.09.11

夏の道北~道東 04 糠南・問寒別・歌内

つづき。 問寒別の街へ向かいます。

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街をスルーして・・・

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また板キレ駅! ( ・∀・)!

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糠南駅 (ぬかなんえき) です。 周辺に建築物は一切ナシ! (・∀・)!

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上り旭川方面。

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下り稚内方面。

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駅前。 畑と牧場が広がりますのよ。 ξ・∀・)

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ホームにあるこの物置は・・・

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待合室でした。 Σ(゚д゚lll)

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中に時刻表。 冬はシェルターとして機能するっぽい。

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参考書が寄贈されてます。 この駅から通学する学生がいたのかな?

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確かに、このシェルターが無いと冬は死ぬ。

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参考までに、2010年大晦日の宗谷本線乗り鉄したときの、下沼・安牛・雄信内・糠南の画像はこちら
冬期の過酷さがお分かりいただけると思います。

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問寒別の街に戻って問寒別駅。
駅はこんなんですが、問寒別はなかなかキレイな街です。 住宅はあるけどコンビニは無いくらいの街、と言えば分かる人には分かると思います。

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問寒別駅は、糠南から営業キロで2.2km。
糠南駅の存在意義って何なんだ??

↓画像クリックすると拡大されます

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問寒別駅前。

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ちょっと廃屋があるけど、オサレな感じなんです。

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問寒別から道道541を進むと、

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歌内駅 (うたないえき) です。 ↓画像クリック拡大

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車掌車駅舎、ちょっと飽きてきたゾ・・・

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駅正面。 またこのパターン。 防雪林かな?

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歌内駅前ストリート。

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商店もあるので安心です。 閉まってたけど。

つづく。

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2012.09.08

夏の道北~道東 03 南幌延・安牛・雄信内

翌日は稚内から旭川へ、レンタカーで道北縦断です。

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ルートはほぼ宗谷本線沿い、ただし美深~士別は朱鞠内経由。
およそ290kmです。 なお、道北に高速道路は存在しません。


より大きな地図で 120813稚内~旭川 を表示

で、初っ端の板キレ駅は南幌延駅 (みなみほろのべえき)。
牧場のド真ん中に存在するこの駅に停車する列車は1日上下各3本
普通列車の大半が通過してしまう、かなりハイレベルな駅です。

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ホームには待合室もベンチも無し。
というか、付近に風雪を凌ぐ場所は皆無なので冬は危険だと思う。

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JR北海道の駅情報から推して知るべし、です。

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道道256号を南下、ペンケオートマップ川を渡って・・・

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ここを左に曲がると、

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駅があります。

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もう一度言います。 駅があります。

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ここは安牛駅 (やすうしえき)。

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ここも一日上下各3本停車の駅です。

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ホーム正面。

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なんだろう、この気持ち。
これは、こーゆー駅に来てみないと分からないと思いますが、なんだかとても妙な気分になります。

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さて、さらに道道256号を進みます。

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オカラマップ橋を渡って、

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道道302号雄信内停車場線に入ると、雄信内駅 (おのっぷないえき)。
余談ですがこの道道302号線は、全長300mしかありません。

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ここは無人駅ですが、保線などの方が使用しているようです。

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木造駅舎はいいね。

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おお、列車が来た。 ↓画像をクリックすると拡大されます。

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下り普通列車。

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行ってらっしゃい。 ↓画像クリック拡大

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これが雄信内駅前です。

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駅前通りの道道302号は廃屋しかありませんの。

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過去の町並みはどんなだったろうか。

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国道40号に入って、天塩川を渡ります。

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道は天塩川沿いを走ります。 雄大だ・・・

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そして、問寒別 (といかんべつ) 方面へ。

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つづく。

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2012.09.04

夏の道北~道東 02 下沼・徳満・兜沼・勇知

幌延ビジターセンターの最寄り駅、宗谷本線の下沼駅です。

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ところでサロベツ原野から稚内に戻るルートはこんなん。
最短経路ではなく、宗谷本線に沿った経路です。


より大きな地図で 120812豊富~稚内 を表示

下沼駅前には数件の家屋がありますので、秘境駅ではありません。

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車掌車改造の待合室内部はこんな感じ。

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宗谷本線の冬は厳しいのです。

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待合室内の電話。
緊急時などの場合、名寄センターと通話できます。

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下沼駅時刻表。
これで通学するのは辛いだろうな・・・。

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上り、名寄方面です。

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国道40号線を北上して、宮の台展望台へ。

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風が強くて寒いです・・・

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酪農の街、豊富。 牧場が広がります。
これらを全て開拓してきた人たちがいるんだと思うと、凄い。

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もうすぐ日没です。
海の方は曇っているので、残念ながら利尻は見えず。

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展望台を下ると、今度は徳満駅。 プレハブです。

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下り稚内方面。

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国道40号から宗谷本線を追いかけて道道1118号。
途中、サロベツ原野を流れるサロベツ川を渡ります。

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サロベツ川は天塩川に合流する一級河川なのですが、意外なほど小さな川です。 また、サロベツの語源はアイヌ語の『サル・オマペッ』 = 『葦原にある川』、だそうです。

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道道1118号から兜沼駅へ。

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線路に、陽が沈む。

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兜沼は列車交換 (すれ違い) 可能な駅。

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兜沼駅周辺の街。
北海道の集落は、北米の町並みとどこか似ています。

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開拓記念碑がありました。
兜沼は豊富開拓の始まりの地らしいです。

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豊富町は、1902年(明治35)に岐阜の梅村庄次郎氏が調査に訪れ、

梅村氏 (`・ω・) 『コレはいける!』
→ 翌年、岐阜の住民12戸を連れて兜沼に入植
住民・゚・(ノД`) 『食料も物資も無いし、寒い。死ぬ。もう帰る。』
→ 全員逃げ帰る
梅村氏  (´;ω;`)  『・・・』
→先住者の音吉氏と、根性で開拓
梅村氏 ( ゚д゚)  『オラァァァ』
→豊富できる

みたいな感じらしいです。 スゲェ。

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最後に勇知駅。 ここも車掌車です。

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駅前。 写真には写ってませんが、立派な診療所があります。

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ホームに花壇があったりして、いい駅。

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翌日へ、つづく。

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