« April 2012 | Main | June 2012 »

2012.05.30

やおつ

岐阜県加茂郡八百津町、旧八百津発電所の貯水槽跡。
ダムではなく、水路式の水力発電所です。

120527yaotsu01

八百津発電所は1911年(明治44)に建設された木曽川水系の水力発電所で、日本の水力発電黎明期を支えたプラント。 この旧八百津発電所資料館には当時の水車と発電機がそのまま保存されています。

120527yaotsu02

発電所建設当時の日本には高度な技術力が無く、水車はモルガン・スミス社製、発電機はGE社製でしたが、大正時代に

水車が破裂 → 電業社製の水車に交換
発電機の出力不足 → 芝浦製作所のオーバーホールで出力28%UP

と、日本の技術者らしい経緯を辿っています。

120527yaotsu03

そんな八百津発電所ですが、1955年に完成した丸山ダムの丸山発電所、そして1971年の新丸山発電所の完成により、1974年(昭和49) に稼働を終了しました。

120527yaotsu04

余談ですが、この丸山ダム沿岸部には国道418号線の酷道区間が存在します。

120527yaotsu05

TEAM酷道さんとこでも熱く報告されているこのルートは、新丸山ダム建設で水没する運命にあるようです。

120527yaotsu06

バイパスが開通しているので、恵那方面に抜けることは可能ですが、このあたりの秘境っぷりは半端無い・・・

いずれバイクで徘徊してみようと思います。

|

2012.05.08

富山、立山、ほたるいか 03 魚津埋没林博物館

つづいて、魚津埋没林博物館

120509toyama01

埋没林とは、その名の通り土に埋もれた林のこと。
噴火や洪水などで林が土砂に埋もれた結果、数千年前の樹木が原形を留めたまま現代まで保存されたものです。

これは水中展示館のプール。

120509toyama02

魚津の埋没林は2000年前に起きた河川の氾濫により埋没したスギの原生林で、後に起きた海面の上昇により、長きにわたって海中に没していました。

-------------------------------------------------------

このプールには真水が満たされており、中には巨大な樹根が保存されています。

120509toyama03

魚津の埋没林は、1930年(昭和5)の魚津港建設工事の際に発見されたもので、現在この埋没林は国指定特別天然記念物に指定されています。

-------------------------------------------------------

弥生時代に沈んだ、樹齢500年の杉。

120509toyama04

プール側面の窓からも観察できます。 ↓画像クリックで拡大

120509toyama05l

上方のは水面に反射した樹根。 これはスゴイ・・・ ↓画像クリックで拡大

120509toyama06l

こちらはドーム館。 1989年に調査が行われた場所です。
種子・花粉・昆虫も出土したそうです。 古代浪漫♪

120509toyama07

そして乾燥展示館。 ここでは樹根に触れることができます。

120509toyama08

うむ、面白かった!

-------------------------------------------------------

魚津から隣の滑川へ、ほたるいかミュージアムです。

120509toyama09

ここでは季節限定の『ほたるいか発光ショー』が見られますが、残念ながら撮影禁止なので画像紹介できません・・・ というか撮影は困難、これは肉眼で確認した方がよろしいかと思います。
                   \   ,.   ´ ̄ ̄ ̄`  、  i  .
                  ヽ/: : : /| : : : : : : : : : : \ |  ',
                   / : : : :,\|:/! : : : : ;.ヘ: |: : \    ',
                 ̄∧: :/,x≠ミ、| : : /_l厶-: :|  |
                 /: ∧〃んィ} |;/,r≠ミ、 |: : : |__,!
     r―――――一:´: /j: :|{ 弋:り    んィ} Y|: ∧|
  /`ー┘┌―――‐一ァ'⌒マ: :,!      ,   弋:り  ノイ: : !
  \/ ̄ ̄  _,. -‐ ´   /: :/ \ 「` ー‐┐   / /: : :|
         / >―‐ 、 __/: :/   |l丶. __,ノ_ . ィ': :/ \|
        / /: : : ,.―┴'―〈.    |l\ __/  ! : !__   ヽ
       〉、i: : : /       l }、   ヾ、__,/   | : ||: :l:Y  |
     _,/: ∧: : :`ーr、    }_ノ}  ̄ ̄  、___ /| : ||: :| | ∧
   __|: :r_′ `ト---ゝ--イ__ノ \\__ / |∨ | : |l: f´l_/ヽ:\
   \;/ _」´: ;.イ                  | V| : ||: :〉--r' 、 : \
        / : : :_|  、          /     /  |'| : ||: し_,/   \: : \__
       \;/ \   \    /          lノ: :ハ: : \__   \__ : :!
           \(O)\ ____      /\:\.\__ : |      /: :\
            〈 \ _____(O)\_,/_/: :/   /: :\   \/
.               { ̄´//   /\    |: : : : |   \/
               ̄  /  /     \__/|__|
                    /   /
                 /   /
            __/   /
              f´:〈__ .ィ′
.             ハ : : : ;ノ
            /  `7´
          /    /
.          {     /
          `ー‐'′

ホタルイカに触れられます。 きときと!

120509toyama10

ホタルイカは酒の肴になるべく創造された生物に違いないと思う。

120509toyama11

        _
        \ヽ, ,、
          `''|/ノ       ∞ . . .
           .|
      \`ヽ、|
        \, V
           `L,,_
           |ヽ、)
         /    ,、  ,
         /    ヽYノ
        .|   r''ヽ、.|
        |    `ー-ヽ|ヮ
         |       `|
        ヽ,     |
        _ ,| ‐----,| ,,___
       /|    ,,-: :´: : :--‐、`ヽ
        / |  //|`\/\|ヽ: |`
     /  | /: /|ヾ|    ○ \\
      /  ∨: : : | ○     、、 ヽ:`.-.、
     ` - ,|: :ヽN、、、 _ ,,.-:´ `、  )) ヽ:ヽ           ┼ヽ  -|r‐、. レ |
        |: : \\  {: : : : : : :j /ミ}\|: '-.、        d⌒) ./| _ノ  __ノ
        / : : : |: :|  ヽ: : : :///: : \ニフ:ヽ_
      /:/::/:と|: :|` ーt─ イヾ/:|\: :|~ヽ/: :ト
     |: :|{: : {:/ヽ|: :|`\| `\| `、:|  ー,`i \/
     j: :jヾ::ヽ._|: :|\ \    ~`-<: : >
     |: 「 〈 r-'::r─'`L`∠___ノ◎ソ
    /:_:フ 'ー'ー`    /◎_◎_◎/
               `7-,──-t´|
                し′   'ー'

|

2012.05.04

富山、立山、ほたるいか 02 魚津水族館

翌日、魚津市の魚津水族館です。

120503toyama01

そうそう、書き忘れてましたが、今回の旅の案内人は、金沢能登のときにも登場した、富山在住の突貫系リサーチャーA。

-------------------------------------------------------

魚津水族館は 『北アルプスの渓流から日本海の深海まで』 そして 『日本海を科学する』 をテーマとした、1913年創立の歴史ある水族館。
このアクリル樹脂製水中トンネルは日本初のものだそうです。

120503toyama02

たくさん泳いでいる大型魚は、出世魚のブリ。
成長途中のブリの名称は地方によって微妙に違っており、富山あたりでは、ツバイソ > フクラギ > ハマチ > ガンド > ブリ 、などと呼ばれるそうです。

これらの名称は基本的に全長で呼び名が決まるので境界は曖昧、しかも同じ名称でも地方によって定義する全長が違っていたりするので、さらにややこしいことになっています。

フリーザみたいに分かりやすく変形すればいいものを・・・

-------------------------------------------------------

おいしそうなベニズワイガニ。 カニだのエビだのはぶっちゃけデカイ虫みたいなもんだと思うのですが、おいしいので良しとします。

120503toyama03

ウミサボテン。 夜行性のにょろにょろ系イソギンチャク。
こいつは刺激を与えると光るらしいです。

120503toyama04

足下にいるのはマナマコ。 ラブリー。

-------------------------------------------------------

体が透明なトランスルーセントグラスキャット。
こいつら絶対おかしいと思う。

120503toyama05

フリソデエビ。 こいつらもふざけて作られた試作品としか思えない。
オレンジのはエサのヒトデかしら?

120503toyama06

トラウツボさん。 怖いです。

120503toyama07

ミズクラゲ。 クラゲの生態も全く持って意味が分からんです。
何がしたいんだ、こいつらは。

120503toyama08

ヒトデの管足。 うねうね動いててキモい。

120503toyama09

魚津水族館と言えばホタルイカ! おいしそう!
このシーズンでしか見られないそうです。

120503toyama10

スッポンモドキ。 意外と活発なのね。

120503toyama11

スッポン鍋なるものを一度食してみたい。

-------------------------------------------------------

魚津水族館は、地方の特色を前面に出した良い水族館です。

120503toyama12

つづく。

|

« April 2012 | Main | June 2012 »