翌朝の下関、クハ411で九州・門司へ。
下関駅から1.2kmほどで本州から彦島へ、そして彦島に上陸してすぐ関門鉄道トンネルに入ります。

関門鉄道トンネル ・・・ 山陽本線 下関-門司駅間の関門海峡をつなぐ全長3.6kmの海底トンネル。
二次大戦中の1942年に開通した世界最古の海底鉄道トンネルでもあります。
なお、このトンネルは在来線鉄道のみが運行されており、山陽新幹線は新関門トンネル(1975年開通)、国道2号線は関門国道トンネル(1958年開通) と、関門海峡には海底トンネルが3つ存在します。
下関から15分ほどで門司駅に到着、九州上陸です。
ここからは鹿児島本線、JR九州811系電車で門司港駅へ。

わずか2駅、10分弱でターミナルの門司港駅に到着。
シンプルな駅名票とコールタール塗りの木造屋根がシブイ。 (*´д`)

先ほどの811系の後継車両、813系がいっぱい。

813系1100番台車両の運転台上部の膨らみはクラッシャブルゾーン。 衝突時に潰れて衝撃を上方に逃がすのだそうです。

ステンレスに真紅の塗装が映えてかっこいい。
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お、クモロ787!

787系は、2011年の九州新幹線全線開通で 『リレーつばめ』 が消滅したため、『にちりん』『かもめ』 などに復帰、
『787 LIMITED EXPRESS INTERCITY AROUND THE KYUSHU』 として九州を駆け巡っています。
リレーつばめに乗ったときのログはこちら。
JR九州のオサレでカッコイイ車両に会うと、技術屋の血が騒ぎます・・・
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さて、改札へ。

と、改札手前に関門連絡線通路跡が。

関門連絡線 ・・・ 1901年(明治34)~1964年(昭和39)に存在した鉄道連絡線。 関門海底トンネル及び関門国道トンネルの開通によりその使命を終え廃止されました。
この100m先に桟橋があったそうです。
手前のレトロな消防車は、ナンバーついてるけどパンクしとる・・・
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門司港駅舎は1914年(大正3)完成の国重文です。
なるほど、スバラシイ建造物。
明治・大正の建造物遺産はイイ! ( ・∀・)!
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駅周辺をブラついてみると、『バナナの叩き売り発祥の地』。

あぁそうか、門司が台湾などの交易拠点だったからなのか・・・
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駅から徒歩5分、ここは九州鉄道記念館です。入場料300円!
1913年から製造された、初の国産蒸気機関車9600型。
この59634は、『ゴクローサンヨ』の愛称を持つ個体です。
9600もC59も、お正月仕様です。
C59の動輪。 このクランクのメカニカル感がなんとも。 (*´д`)
シリンダ!
1937年製造開始のキハ07。
クラッチ変速式です。 戦前の近郊車両は路面電車っぽいよね。
ボンネットが特徴的な特急車両、クハ481。
交直両用のナイスガイです。
クハネ581 世界初の寝台電車特急。
国鉄・JRの夜行列車は慣例的に天体系の名が付けられることが多いのですが (ex. 北斗星・カシオペア・あけぼの・サンライズ・ムーンライト・あかつき・彗星 etc.) 、この 『月光』 は、その中でもぶっちぎりにカッコイイネーミングだと思います。
この581系は後に普通電車に改造されてクハ715系として生まれ変わり、九州では長崎・佐世保方面で活躍していました。
この、581系寝台車から近郊型への改造といえば、北陸本線の419系がありますが、交流専用が715系、交直両用が419系になります。
北陸本線の419系乗り鉄ログこちら。
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記念館本館。 明治24年に建てられた旧九州鉄道本社屋であり、後に鉄道省・国鉄などに使用された赤煉瓦の歴史ある建物です。
九州ゆかりの特急列車ヘッドマーク。
お約束の鉄道模型ジオラマ。
つづく。