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2011.07.23

根尾谷断層・濃尾地震 追補

根尾谷断層の追記です。

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地震断層観察館そばの樽見鉄道水鳥駅。
断層部分から鉄橋になっています。

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ふむ、樽見鉄道も今度乗り鉄しよう。

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水鳥駅からしばらく進むと、西光寺という寺があります。

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この西光寺の鐘楼は濃尾地震で倒壊しましたが、骨組が無事だったためそのまま立て直したものだそうです。

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水鳥から国道157号線を3kmほど北上すると、根尾谷断層 『中地区の左横ずれ断層』 があります。

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手前の農道と茶の木がグニャリと曲がっているのが断層。

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水鳥の縦ズレとともに国特別天然記念物に指定されています。

この横ずれ断層の先はこんなん。 整地されたのかな?

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今度は国道157号を南下して 『金原の横ずれ断層』。

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ここも道路がズレてます。

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震災後の土地改良で、現在も断層が観察できる部分はこれらごく一部のみとなっているそうです。

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それから根尾谷といえば、日本三大桜の一つ、淡墨桜。

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樹齢1500年と伝わるウバヒガンで、これまた国指定天然記念物。

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いつか、満開の夜桜を見に来よう。

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2011.07.18

根尾谷断層・濃尾地震

岐阜・福井県境の本巣市、旧根尾村の根尾谷(ねおだに) 断層を見物に行ってきました。

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根尾谷断層 ・・・ 濃尾地震の震源となった断層。 この地震で地表に出現した断層は地質学・地震学上重要な物であり、特にこの水鳥地区の上下6mもの断層崖は国特別天然記念物に指定され保存保護されています。

濃尾地震 ・・・ 1891年(明治24年) に発生した直下型地震。 直下型地震としては日本史上最大のマグニチュード8.0を記録しています。 震源地は揖斐川上流(根尾村付近)、死者7,273名、全壊家屋85,848戸で、岐阜市周辺を中心に甚大な被害を及ぼしました。

この土手みたいなのが水鳥 (みどり) 地区の断層崖です。
↓画像クリックで拡大されます
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分かりにくいと思うので、展望台から。
↓画像クリックで拡大されます
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中央の道路を左上から横切っているのが断層です。

地震発生直後はこんなんだったそうです。(((゚Д゚)))
↓画像クリックで拡大されます
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で、右側に写っていたこの建物は『地震断層観察館』。

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中は地震に関するミュージアムです。

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当然、濃尾地震と根尾谷断層に関する展示が充実してます。

これは先ほどの断層のミニチュア。 ↓画像クリックで拡大されます
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濃尾地震の記録写真。 濃尾地震は、近代における『耐震』の概念が生まれるきっかけになった地震だそうです。

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秘密基地っぽくてイイ。

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そして併設されている『地震断層観察館』。
なんと館内のトレンチで断層をリアルに見学できるのです。

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黒く見える地層が縦に6mズレているのが分かります。
↓画像クリックで拡大されます
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これはスゴイ! ∑(゚Д゚;)

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つづく。

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2011.07.09

長谷寺

高野山の帰りに、奈良県桜井市の長谷寺へ参詣してきました。

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長谷寺は686年開山の真言宗豊山派総本山であり、西国観音霊場第八番。 長野・鎌倉の長谷寺とセットで『日本三長谷』と呼ばれる寺院です。

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仁王門をくぐると登廊 (のぼりろう)。
1039年建造ですが、今の登廊は明治22年に再建されたものです。

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『花の御寺』 とも言われる長谷寺は牡丹が有名ですが、今は紫陽花の季節。 もうしおれかけてますけど。

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登廊を上がると国宝の本堂、そして御本尊の十一面観世音菩薩。

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本堂には懸け造り舞台があります。

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舞台からの景観。 手前の巨木は天狗杉です。
瓦屋根の建築物しか見えなくて、現代の景色とは思えない。

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本堂を過ぎて下ると、弘法大師御影堂。
僧侶かっこいい。

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甲羅干し。

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暑気せまる。

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2011.07.06

高野山 02

墓石の立ち並ぶ参道を、奥之院へ。

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奥之院参詣道には戦国武将や大名家の墓石が多く見られます。

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紀伊家。 門扉がかっこいい。

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紀州徳川家、光貞(2代) 綱教(3代) 頼職(4代) 宗直(6代)。

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伊達政宗。

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薩摩島津。

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石田治部少輔三成。

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崇源夫人五輪石塔、大河ドラマの主人公・お江の供養塔。
この五輪塔は、奥之院墓石群最大の全高6.6mです。

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『岐阜』を命名した弾正忠信長。

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奥之院が見えてきました。
この御廟橋の向こうに弘法大師御廟があります。

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この先は聖域なので撮影禁止ですが、院の護摩壇、燈籠堂はスゴイ。
一見の価値ありです。

なお、高野山では 『大師は入定後も修行続行中』 とされているので、大師へは毎日食事が供され、年に一度御衣替の儀式が行われます。 が、これらの詳細は秘匿されているので実際に廟の中がどのようになっているかは不明です。 これは、伊勢神宮の八咫鏡・熱田神宮の天叢雲剣と同じく、見ることができないけれども現存する伝説の一つであり、その神秘性に心惹かれます。

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おまけ。

参詣道には、企業の墓所・供養塔が多くあります。

日産自動車。

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日本しろあり対策協会。

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キリンホールディングス。 毎晩お世話になってます。

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ヤクルト。

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シャープ。

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パナソニック。

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/\..\\`ニニ´ !, {   .ノ.ノ  
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おわり。

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2011.07.03

高野山 01

世界遺産、高野山に行ってきました。

重要文化財の大門、1705年再建・高さ25.8mの高野山総門です。

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高野山は和歌山県伊都郡高野町高野山にあります。
名古屋方面から車で4時間ほど、東名阪道-名阪国道(25号線)-京奈和道 から山道をズンズン登ります。


もっとデカい地図はこちら

高野山の寺院群は山中を切り開いて作られているため、下界とは隔絶された環境になっています。

高野山金剛峯寺 ・・・ 816年、弘法大師(空海) により開創された真言密教の修禅道場。 2004年に 『紀伊山地の霊場と参詣道』 として世界遺産に登録されました。 開山当時は金剛峯寺が高野山一山の総称でしたが、現在の金剛峯寺は1593年に豊臣秀吉が母の菩提を弔うために建立した青巖寺を1869年に改称した寺院を指します。

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これは金剛峯寺大伽藍・根本大塔。 高野山開創のルーツとも言えるこの大塔は幾度も雷火により焼失しており、現在の伽藍は1937年鉄筋コンクリートで再建・1996年に外装塗り替えされたものです。

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これは西塔、887年に弘法大師の跡を継いだ真然大徳による建立。
こちらも再建された物で、1834年の建築物です。

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ちなみに、『伽藍』はサンスクリット語(梵語) の 『サンガ・アーラーマ』 = 僧侶が集い修行する閑静清浄な場所、 の音訳だそうです。

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このいろいろ微妙なキャラは、高野山開山1200年マスコットキャラクターの『こうやくん』。

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ネーミングも微妙です。

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元・青巖寺、現・金剛峯寺。

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この本坊は1863年再建されたものです。

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納経・御朱印はこちらで。

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あ、顔ハメ発見。 お子様向けっぽいけど、No.109に追加です。

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外から見るとこんなん。 逆光に苦しむポジショニング・・・

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寺内を見学、雌雄の龍が奥殿を守る蟠龍庭。
四国産花崗岩と京都産白砂をここまで運んだそうです。

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寺内で茶を飲みながら法話を聞くことができます。
法話は大抵面白いお話なので、好き。

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人生とは何ぞや。

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で、今夜は寺の宿坊に泊まります。

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宿坊といっても今は旅館と民宿の中間みたいな部屋がほとんどでして、庭園を眺めながら精進料理のコースを頂くという贅沢ができます。

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ちなみに、大抵の宿坊では般若湯 (お酒) が飲めます。
というか寺ブランドの焼酎があったりしますです・・・

あとは朝の勤行に参加したり、寺の図書を覗いたりと色々オモシロイ。
宿坊 (・∀・)イイ!

宿坊の予約はオンラインで可能です。 → 高野山宿坊組合
インデックスのフラッシュが重い・・・

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さて、ここは奥之院へ続く参道の入り口、一の橋です。 奥之院には835年に御入定した弘法大師が今も結跏趺坐のままおわしまします。

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参道をてくてく歩きます。

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参道は石畳で整備されているのでサンダル履きやわらじ履きでもOK。

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つづく。

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