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2011.06.23

長野電鉄 03 須坂~屋代 (屋代線)

おそらく、最初で最後の屋代線です。

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屋代線は千曲川東岸を遡ります。
このルートは上信越自動車道・国道403号線とほぼ同じ。

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この屋代線(屋代~須坂)は、1922年(大正11年)に長野電鉄の前身である河東鉄道が最初に開業した路線であり、長野電鉄のルーツとも言える路線です。 また、2002年の木島線 廃止までは、 『屋代~須坂~信州中野~木島』 が河東線と呼ばれており、本来屋代線は河東線の一部でした。 それまで 『屋代線』 は 『屋代~須坂』 間の通称名でしたが、木島線廃止時に正式名称に変更されています。

※ 木島線も 『信州中野~木島』 間の通称であり、正式には河東線の一部でした。 木島線(通称)廃止の時に、『長野~須坂=長野線』 『須坂~信州中野=河東線』 『信州中野~湯田中=山の内線』 のラインが 『長野線』 で統一されています。 ややこしい・・・

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綿内駅。 シブイ。

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信濃川田駅。 基本構造は同じです。

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こーゆー駅でボケッとしたい。

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列車は松代方面へ。
直線区間は意外と速度を出します。

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踏切多すぎる。

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屋代線の主要駅・松代。 駅前は松代海津城です。

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岩野駅。 この写真だと秘境っぽいですが、すぐ脇に国道が走っているのでさほどでもありません。

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そうか、6月は麦の実る季節でした。

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東屋代を過ぎると、長野新幹線と交差します。

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そして、しなの鉄道 (旧JR信越本線) と併走し始めます。

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終点、屋代が見えてきました。

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屋代駅は、しな鉄との共同駅。
端っこの5番線が長電屋代線ホームです。

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木造ホームが渋い。 けど、これも撤去されちゃうのかな・・・

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屋代駅到着、長野電鉄完乗です。

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改札へ向かう跨線橋は木造!

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しな鉄の1番線ホームから見た屋代線ホーム。

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屋代駅外観はこんなん。 ベッドタウンにありがちな駅舎です。

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屋代駅前。 電線が無くてきれいな町並み。

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屋代線時刻表。

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やっぱ30分に1本は無いと利用するのは厳しいよなぁ。

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折り返し列車に乗るために戻ります。
長電ゾーンに入ると、急に昭和な世界になるのが面白い。

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過去、この屋代駅から国鉄・JRの列車が乗り入れて、東京方面から湯田中温泉への直通臨時列車が走っていたこともあったようですが、信越本線碓氷峠区間の廃止やモータリゼーションの波により、今は昔となっています。

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こーゆー手書き系フォントはデータベース化して欲しい。

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冬は地味にキツそうな木造待合室。

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さて、屋代駅ともお別れです。

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須坂到着。 さよなら、屋代線。

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長野駅に戻ってきました。

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そうか、長電バスのカラーリングは伝統のりんごカラーだったのか。

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おわり。

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2011.06.20

長野電鉄 02 須坂~湯田中

須坂から湯田中へ、栗畑を走り抜けます。

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信州中野駅。 かつてはここから飯山市の木島駅までの木島線が分岐していましたが、JR飯山線との競合などで利用客が減少、2002年に廃止されています。

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信濃竹原駅。 渋い木造駅舎にLED案内板が異彩を放ちます。

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そして湯田中駅に到着。

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2006年まで、この先にスイッチバック用待避線と踏切があり、踏み切り待ちしていると 『列車が踏切に差し掛かって停止、そして後退していく』 という珍妙な光景が見られましたが、改修工事で現在はこのようになっています。

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改修工事前は2線であったため反対側にもホームがありますが、こちら側の駅舎は今は日帰り温泉施設に改造されています。

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列車が到着すると 『美わしの志賀高原』 が流れます。

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昭和オーラ満々の改札。

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湯田中駅舎外観。

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湯田中駅は 3月に訪れた地獄谷野猿公苑 への玄関口。

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さて、同じ列車で須坂へ戻ります。

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で、須坂到着。

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ここから屋代線に乗るのですが、待ち時間が1時間以上あるのでのんびり栗羊羹を撮影。

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りんごも入線してきました。

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ヒマなのでりんごの車内を観察。 思ってたよりずっときれいです。

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さらにヒマなので改札を出ます。
窓口では2000系引退記念グッズが販売されています。

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須坂駅舎。

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陸橋から。 右側が屋代方面、左側が長野方面です。

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2100系スノーモンキーが湯田中へ向かいます。

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スノーモンキーの名は、もちろん地獄谷の温泉猿からの命名。

つづく。

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2011.06.18

長野電鉄 01 長野~須坂

長野電鉄の乗り鉄ログです。

長野電鉄は、長野-須坂-湯田中の長野線 (33.2km) と、須坂-屋代の屋代線 (24.4km) の2路線からなる地方私鉄。
長野市街地の通勤通学客や湯田中温泉へ向かう観光客を運ぶ長野線と比べ、屋代線は近年赤字が累積しており、残念ながら来年2012年4月1日で屋代線は廃止される予定です。

もっとデカい地図は こちら

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スタートはJR長野駅前の長電長野駅。

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長野線の市街地部分は地下を走ります。

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今回使った切符は長電フリー乗車券。 \2,260で2日間乗り放題。
ちなみに土日の1日間だけならながでんシネマきっぷがオトクです。

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市役所前、権堂は普通の地下鉄となんら変わりありません。

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善光寺下駅を過ぎると地上へ。
そして、開業前の北陸新幹線が高架、信越本線が下に交差します。

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朝陽駅。

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長野駅からこの朝陽駅までが複線、ここから単線になります。

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単線になると同時に田園風景。

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が・・・ 唐突に線路が新しくなります。

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千曲川を渡るこの橋は昨年秋に開通したばかりの新村山橋。
国道406号線と一体化している独特の方式は旧村山橋と同じです。

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ちなみに、この新村山橋のレールはロングレール。

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通常のレールと違い、継ぎ目がないので車体の安定性が向上&騒音が低減されています。 つまり、あの 『ガタンゴトン』 という音・振動が無く、『シャー』 といった感じになります。

なお、ロングレールは1本の長さが200m以上と規定されており、新幹線や青函トンネルなどの高速鉄道に採用されています。 地方中小私鉄である長電が一部区間とはいえロングレールを採用した事実は地味にスゴイと思う。

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30分ほどで須坂駅に到着。 この列車は須坂止まりなのでここで下車。

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お、2代目1000系『ゆけむり』。
こいつは元小田急電鉄の10000形ロマンスカーです。

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まもなく引退する2000系D編成りんごカラーと、その後を引き継ぐ元成田エクスプレスの2100系。

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構内入替で今も稼働中の電気機関車ED5001、昭和2年製よ!

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2000系A編成マルーンカラー。 このマルーンカラーは2000系入線時の塗装を復刻したもので、小布施の銘菓と掛けたのか当時 『栗まんじゅう』 『栗羊羹』 などと呼ばれていたそうです。

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D編成のりんごカラーも80年代の復刻塗装です。 かわいい。

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4編成あった2000系のうち、B編成・C編成はすでに廃車にされており、残るA編成 (栗) は引退済み、定期運用を外れて臨時扱いで運用されているD編成 (りんご) も今夏引退予定です。

工業デザインに優れ、かの時代を反映し、50数年間走り続けたこの車両は近代史・工学双方の意味で貴重な存在だと思います。 もしできることならば、日本の産業遺産として保存して欲しいと私は願います。

つづく。

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2011.06.13

長野電鉄 00

1ヶ月ぶりに信州に行ってきました。

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信州に住んでいた時の友人知人に挨拶がてらブラブラと。

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でまあ、せっかくなので長野電鉄完乗してきました。

成田エクスプレスを退いて長野電鉄へやってきた長電2100系、

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入れ替わりに、もうすぐ完全引退する長電2000系。

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そして、来年4月に廃線がほぼ決定してしまった屋代線。

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詳細はまた後日。

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