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2010.02.28

鹿教湯温泉 氷灯籠夢祈願

1ヶ月以上前ですが、鹿教湯温泉の氷灯ろうの写真。

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五台橋を渡って楽土へ。

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薬師堂へ続く石段。

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ホワイトバランスがイマイチかな。

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石仏が好きです。

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灯籠の中には、願い事を書いた札が。

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うむ、いいね。

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ところで本日、エストポリスが届きました。

ぶっちゃけこのためだけにDSを購入してしまった!

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スーパーファミコンで発売された『エストポリス伝記』(1993)・『エストポリス伝記II』(1995) は、知名度こそ低いものの、海外を含む一部熱狂的ファンに指示されたRPG。
本来3部作のはずだったのですが、版権会社倒産のためエストポリス伝記IIIの開発は中断、大人の事情で10年以上の長きにわたり眠りについていたシリーズが奇跡の復活を遂げました。

今回のDS版エストポリスは IIのリメイクらしい、ってことはIIIの開発もあるのか!?

※ IIの続編として、ゲームボーイカラーで『エストポリス伝記 よみがえる伝説』が発売されており、これも名作。 ただしゲームボーイアドバンスで発売された『沈黙の遺跡 エストポリス外伝』は、制作会社が異なるためかクソゲーです。

コンシューマーゲームなんて10数年ぶりだなー。

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おまけ。

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上田電鉄別所線 丸窓賀正仕様。

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2010.02.25

北海道、年末年始16

締めに、北海道の鉄道について。

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実家で1968年、つまり42年前の時刻表を見つけました。

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ぶっちゃけ親父(鉄) のです。

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1968年(昭和43年) の10月は、いわゆる『ヨンサントオ』 と呼ばれる旧国鉄の大規模ダイヤ改正が行われた月。

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この年に東北本線全線が複線・電化され、当時の新造車両583系寝台列車が東北本線で運行され始めました。

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もちろん青函連絡船の時刻表も載っています。

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2等運賃が380円か。

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寝台車の案内ページ。

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あさかぜ・さくら・ゆうづる・日本海・はやぶさ・あかつき・富士・彗星・狩勝・すずらん・北星・鳥海・ 新星・天の川・津軽・十和田・妙高・瀬戸・出雲・紀伊・阿蘇・天草・越前・北陸・銀河・しろやま・つるぎ・だいせん・きたぐに・日南・安芸・雲仙・音戸・つくし、そして青函連絡船。

かつて、日本中を寝台列車が駆け巡っていた時代もあったのです。

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1968年の北海道路線図。

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そしてこれが2010年現在。 (JR北海道車内誌)

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大変寂しいことになっています。

1987年の国鉄分割民営化(JR北海道発足) 、翌年の青函トンネル開通に伴い、北海道では鉄道路線廃止の嵐が吹き荒れました。
廃止になった路線は、幌内線・松前線・歌志内線・標津線・名寄本線・天北線・池北線・深名線、及び青函航路。
さらに、2015年には北海道新幹線が部分開業(新青森-新函館) し、現行在来線の三セク化が進むため、今後の路線・列車の存廃はかなり不透明な状況です。
個人的予測では、江差線が危ないような気が・・・。

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ところで、俺の周りの人間と北海道の話をすると、北海道の広さを分かってない奴が多すぎて困る。

(・∀・ ) 『北海道行ってきたんすよ』
( ´∀`)  『へ~、北海道のどこ行ってきたの?』
(・∀・ ) 『釧路、根室、網走をメインに、ぐるりと』
( ´∀`)  『あ、じゃあ釧路の近場を回ってきたんだ?』
(・∀・;) 『・・・いや、根室から網走は300km以上ありますよ』
( ´∀`)  『???そうなの?』
(・∀・;) 『・・・』

そんな人たちばっかりなので、下のグラフをご覧下さい。

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赤いのが北海道の路線、緑は東海道・山陽新幹線、橙は東北新幹線です。

函館~根室は、東京~広島より遠いんだってば。

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で、結論。

北海道は都府県レベルじゃなくて、『北海道地方』 という認識でお願いします。

あと、今回の鉄道移動距離の合計は4113kmでした。
※ 営業キロの合計、バス代替の大湊線も含む

おわり。

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2010.02.20

北海道、年末年始15

1/1 八戸沖から初日の出、は拝めませんでした。

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昨日と同じく、風が強い。

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八戸港から上陸してシャトルバス、八戸線(うみねこレール八戸市内線) の本八戸駅です。

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元日の大湊線を攻めるべく、ラストの18きっぷを使って八戸駅へ。

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八戸駅に到着、Oh...('A`)

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午後からの野辺地・青森方面は運休決定。 帰ってこられるか不明ですが、とりあえず 909発の普通列車に乗ってみます。

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快速・特急白鳥・スーパー白鳥は朝から運休しているので、新幹線からの乗り継ぎ客を収容するために若干遅れて発車。

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1006、10分ほど遅れて野辺地駅に到着です。

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なんか、すっかりお馴染みになってしまった野辺地駅。

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野辺地から本州最北端の大湊線へ。

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大湊線の全長は58.4km、愛称は 『はまなすベイライン』。
終点は大湊駅 (むつ市) ですが、路線が湾曲しているため本州最北端の駅は一つ手前の下北駅になります。

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はい、大湊線全面運休でしたー。

代替バス輸送があるのでとりあえず乗ってみます。

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満員の代替バスは陸奥湾岸沿いに走る。

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もともと強風が吹き荒れる地帯なので、運休は珍しくないっぽい。

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下北駅を過ぎると恐山が見えてきました。

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※ 『恐山』は、宇曾利湖カルデラの外輪山・恐山山地のことなので 『恐山』という名の単独の山はありません。 上の写真はおそらく釜臥山。

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12時、1時間半ほどで吹雪の大湊駅到着。
代替バスで大湊線完乗・・・。

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大湊駅前。 俺、何してんだろうね・・・ ('A`)

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北東北・北海道の小さな有人駅でよく見るポット式ストーブ。

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なんという 秒速5センチメートル

One More Time, One More Chance ・・・ 選曲が素晴らしすぎる。

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当然、上りも運休。

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ホームも雪まみれ。

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これが大湊線の終点。

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吹雪で出歩けないし、これ以上ここにいても仕方ないのでタクシーで下北駅へ移動します。

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1245、邪道気味に本州最北端の下北駅です。

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下北駅前。 むつ市街はこの先らしい。

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下北駅は、バス代行看板が常備されている駅。

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日本海・あけぼのも運休か・・・

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下北駅から再び代替輸送バスで野辺地駅に戻ってきました。

なんかさらに天候が悪化してる気がする。

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スーパー白鳥は歯抜け運休、運行してる列車も遅延してるので待合室は満員です。

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1630 陽が暮れました。

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1/30sec撮影なのでクリアに見えますが、もっそ吹雪いてます。

すでに当初のプランから大きくずれ込んでいるので、帰りの新幹線『はやて』の切符を換えてもらいます。 (はやては全席指定列車)
運行状況は駅員さんが逐次アナウンスしてくれるのですが、ヘタすればここで長時間足止め。 今夜中に名古屋まで帰りたいけれど、1827までに八戸に戻れなければ

そこで試合終了です。

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ホーム。
ガラス越しですが、白っぽいのは曇りではなく地吹雪です。

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線路が見えねえ・・・。

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1700 遅れに遅れたスーパー白鳥が到着。

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やー、良かった良かった。 ('Д`)

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1730 無事八戸に到着。 新幹線へ乗り換える乗客がダッシュ。
俺はもう1本後の列車なのでのんびり眺めます。

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乗車完了次第発車なので、改札機は開放。

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トラメガで絶え間なくアナウンスする駅員さん、ご苦労様です。

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1800 やれやれな感じで、はやて28号に乗車。

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ホントにやれやれ。

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東京でのぞみに乗り換えて、2256 名古屋到着。

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最終日の元日が、一番スリリングだったなー。

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実家でEF81北斗星に見入る姪。 よし、鉄子にしてやろう。

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それはそうと、年末に姪2号機が誕生してました。

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次回、総括。

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2010.02.16

北海道、年末年始14

12/31、2009年も今日で終わりな苫小牧駅前です。

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煙を吐いているのは王子製紙苫小牧工場。

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09年を締めくくる路線は日高本線、803発の普通列車です。

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日高本線は、苫小牧~様似(さまに) を結ぶ 146.5kmの地方交通線。

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様似から、さらにバスへ乗り換えて襟裳岬を目指す予定。

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列車は荒れ気味の太平洋岸を走ります。

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雪はほとんど降ってませんが、風と波が激しく・・・

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秘境駅、大狩部を通過です。

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国道235号線に隣接してますが、ブロック造りの待合室以外何もありません。

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当初、ここで下車してみるプランもあったのですが、これは回避して正解だったかと・・・
冬の北海道秘境駅は一歩間違えると大変なことになるのです。

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列車が波を被ってる。

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なんか、いろいろカルチャーショックだ。

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上り列車すれ違いのため、静内(しずない)駅で停車。

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気温はさほど低くない(0℃くらい) のですが、風が強いので寒い。

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静内を過ぎたら、本格的に雪が降り始めました。

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日高本線沿線には、競走馬を育成する牧場が多数あります。
お馬さん好きな方々に人気のエリア。

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日高本線第2の秘境駅、絵笛。

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周辺は牧場しかないと聞いていましたが。駅前には集落(民家5軒くらい) があるので、秘境度は低め。 以前は何も無かったのかしらん?

日高本線については、『旅と鉄の盲腸』さんとこのここにイイ写真が。

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馬も服を着るんだ・・・

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仔馬もいたりして、見ていて飽きない。

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1049 終点の様似へ到着です。

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線路終点の向こうにはアポイ岳。

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これが日高本線のターミナル、様似駅舎。

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様似駅前・・・

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ここからJR北海道バスに乗り換えて襟裳岬を目指します。

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様似駅前から約1時間、襟裳岬に到着です、って

風強ええええええ!

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T.M.Revolution もビックリな暴風です。

推定風速20m/sec、腰を落としてないと飛ばされる & 立ち止まってるのに氷で滑って体がスライドしていくレベル。

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しかも大晦日なので食堂・売店の類は全て休業中。
扉付きのバス待合室とトイレが唯一の避難場所です。

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ちなみに、ここで下車した馬鹿 乗客は俺を含めて3名。

下車するとき、あまりの強風と人気のなさに不安になって
(;´Д`)  『次のバスは13時32分ですよね!?』
って運転手さんに確認したら苦笑されました。

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岬の岩礁。 カメラを構えるのにも一苦労の強風。

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・・・にわかに吹雪が。

VERY HARD MODE に突入しました。

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展望台の先に遊歩道があるらしいのですが、

無理、死ぬ。

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あまりの過酷さに、共に下車した兄ちゃんと意気投合してしまいました。

以下、避難した狭いバス待合室内にて

俺( ・∀・) 『私は長野からっすけど、どちらから?』
兄ちゃん(;´Д`)  『関東からっす。』
俺(; ・∀・) 『襟裳がこんなに激しいとは思いませんでしたねー』
兄ちゃん(;´Д`) 『いやー、久しぶりに命の危険を感じましたよ・・・』
俺( ・∀・) 『でも、こーゆーのが面白いっすよね!』
兄ちゃん( ゚∀゚)  『そうそう、寒い時に寒いところに行くのがね!』

ここにマゾ2名。

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広尾方面に向かうと言う兄ちゃんとお別れして、再びバスで様似へ戻ります。

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太平洋に陽が沈む。

   r ‐、
   | ○ |         r‐‐、
  _,;ト - イ、      ∧l☆│∧
(⌒`    ⌒・    ¨,、,,ト.-イ/,、 l  良い子のみんな!様似駅前は売店が
 |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)   閉まっていると食料調達ができない!
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|    大晦日の襟裳岬も同様だ!
│  〉    |│  |`ー^ー― r' |     マジでキツかった!
│ /───| |  |/ |  l  ト、 |
|  irー-、 ー ,} |    /     i
| /   `X´ ヽ    /   入

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1754 苫小牧に戻ってきました。

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反対ホームに北斗星が。

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ようやくマトモな食事が摂れる・・・ と思ったらさすが大晦日の夜、

店が軒並み閉まってるぅぅぅぅ!

結局、閉店10分前のロッテリアに駆け込んでバーガーGET。
実に危ないところだった・・・

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さて、そろそろ北海道ともお別れ、2010年1月1日0時0分発の夜行フェリーに乗るために苫小牧フェリーターミナルへタクシーで移動です。

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今回乗船するのは川崎近海汽船シルバーフェリーの『べが』。

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シルバーフェリーは、苫小牧~八戸をなんと1日4便も運行する漢らしいフェリー。 航海時間は7.5~9時間、2等船室で\4500 (ネット予約\4050)。
夜行便で1泊浮かせるのでこれはかなりオトク。バックパッカー的な意味で。

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ターミナルで紅白歌合戦をみんなで見た後、乗船です。
↓船内ロビー。 毛布貸し出しは有料です。

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とりあえず浴場でひとっ風呂浴びて、湯上がりビール。

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船長の 『明けましておめでとうございます』 アナウンスで出航です。
↓2等船室。 特に場所指定もなく雑魚寝です。

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さよなら苫小牧。 潮風超寒い。

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八戸港到着予定は 7時30分。 おやすみなさい。

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つづく。

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2010.02.15

北海道、年末年始13

さて、増毛町散策です。

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『増毛』の語源はアイヌ語の『マシュキニ』または『マシュケ』、意味は『カモメの多いところ』。 産卵のため海岸へ押し寄せるニシンに群がるカモメのことらしいです。
また、80年代まで陸の孤島であった雄冬岬(おふゆみさき) へのほぼ唯一のアクセス手段であった定期航路が発着していたのがこの増毛です。

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これが増毛駅前。
1981年の高倉健主演映画『駅 STATION』のロケ地です。

脳内BGMは 八代亜紀の舟唄名曲すなぁ。

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作中の風待食堂。

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現在は観光案内所になっているらしいのですが、年末のせいか閉まってました。

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ブラブラ歩いてみます。

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徒歩10分ほどで増毛厳島神社。

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増毛厳島神社・・・ 宝永年間(1704-1708) にマシケ場所請負人 村山伝兵衛の運上屋の氏神・弁天社として創立、1816年 安芸厳島より分霊して増毛厳島神社となりました。 今の社は1901年明治34年、新潟柏崎の宮大工たちが2年かけて建立したもので、創建250年のこの神社は道内でも有数の歴史を誇ります。
御祭神は、市杵島姫命・保食神・神龍宇賀之霊神・大己貴神・少彦名神。

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風雪から社を守るため、本殿は覆上屋(野佐屋)で覆われています。

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中は拝観できるのですが、誰もいなかったため社務所へ突撃。

俺 (´∀`) 『すいませーん、中を拝観させて頂けますか?』
お姉さん(´・д・) 『申し訳ありません、今は年始準備で公開してないんですよ・・・』
俺(´A`)  『そうなんですか、すいませんお手数おかけしました』

--- ここで宮司さん登場 ---

宮司さん( ゚д゚)  『兄さん、どっから来たの?』
俺(´∀`)  『長野からです』
宮司さん( ゚д゚)  『長野!? じゃあ見せちゃるからちょっと待っててな!』
俺(゚Д゚;)  『え? いいんですか?』
宮司さん( ゚д゚)  『遠くからいらしたんだから、見てってよ!』
俺(゚Д゚;)  『お忙しいのに、恐縮です!』

宮司さん自ら社殿の説明をして下さいました。感謝!

殿内には『天塩国増毛郡秋味大漁之図』などの江戸末~明治初期の奉納絵馬が多く奉納されており、北海道開拓使時代を垣間見ることができます。 オモシロイ。

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宮司さん( ゚д゚) 『ここを登っていくと古い木造校舎の増毛小学校があるよ!』

とのことなので行ってみます。

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雪で埋もれてますが、確かに古い木造校舎が。

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昭和11年建築、現存する木造校舎では道内最大規模だそうな。
中も見てみたかったなー。

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高台をてくてく歩きます。

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あ、沿岸バスだ。

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増毛港が見下ろせます。

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駅近くの港まで戻ってきました。

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カモメ。 後方は留萌の海岸線です。

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カメラ目線ごちそうさま。

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ここは 旧商家丸一本間家
明治創業の呉服・酒造・雑貨・海運問屋です。

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明治の建築が残るこの旧商家丸一本間家は資料館として公開されていますが、これまた年末年始休館。

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そして日本最北の酒蔵・国稀酒造。 これまたお休み中。

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国稀酒造は、先ほどの本間家による創業。 『稀』の字は、陸軍大将乃木希典から一字を頂いたものだそうです。 というのも、日露戦争の203高地攻略戦で多数の戦死者を出した陸軍旭川第七師団には増毛出身者も多数徴兵されされており、彼らの慰霊碑建立の際に乃木大将へ揮毫を依頼したのが縁で、大正9年に銘柄 『國の誉』 を 『国稀』 と改めたそうな。

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増毛市街地。 セブンイレブンは偉大だな。

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静かな街、こういうのもイイな。

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そろそろ増毛ともお別れ、1548発の深川行きへ乗車します。

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増毛発普通列車内に男性カツラ広告。

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センス良すぎだろ・・・

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増毛から苫小牧へ、留萌本線・函館本線・室蘭本線を移動。

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日本海岸から太平洋岸へ208.6km、道央を縦断します。

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1756 岩見沢に到着。 ホームに農耕馬ブロンズ像、カッコイイ。

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苫小牧行き発車まで1.5時間あるので、夕食を調達しようと外に出てみましたが、年末年始で店が閉まってる & しかも吹雪 で諦める・・・。

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仕方ないのでキオスクで駅弁買って待合室でモソモソ食いました。

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雪降り止まず。

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で、2059 吹雪の苫小牧に到着です。

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やっとこさ宿へ。

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増毛厳島のお守り。 毛が減りませんように。 (-人-)

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つづく。

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2010.02.11

北海道、年末年始12

留萌駅の巨大木彫りカズノコ
つぶつぶ系が苦手な人は発狂しそう。

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留萌市・・・ 留萌支庁の支庁所在市。 『るもい』の語源はアイヌ語のルルモッペ、『汐が奥深く入る川 = 留萌川』。江戸期からニシン漁で栄えた町で、カズノコ(ニシンの卵) が縁起物として脚光を浴びた戦後頃は、漁業・林業・炭鉱と並んで水産加工業が盛んになります。 しかし、ニシン漁は戦後になると漁獲高が激減、大和田炭鉱・浅野炭鉱・昭和炭鉱などの留萌炭田の炭鉱が70年代に全て閉山になり、産業が衰退した現在は厳しい財政状況におかれています。

※ ニシン漁最盛期は、産卵のため海岸へ押し寄せたニシンの放卵・放精で海が白く濁り、砂浜に打ち上げられたニシンを手づかみで捕獲できたらしい

※ 江戸時代のカズノコは塩辛く締めてあり、咀嚼時に音がすることから、肉体労働者の好む下賤な食物とされていたそうです

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萌え。

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次の増毛行きは3時間半後の1230発なので留萌市街を散策。
雪が小降りになってくれて本当に良かった・・・

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アイスバーンの歩道を2kmほど歩くと留萌港です。

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灯台 『波灯の女(はとうのひと)』、 珍しいブロンズ製灯台です。
LED照明部に太陽を重ねて撮影しています。

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曇天の留萌港内。

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海岸沿いを歩いて黄金岬へ向かいます。

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留萌は波浪が激しく、世界三大波濤の一つらしいです。
他の2つはインドのマドラス、スコットランドのウィック。

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しかし、カモメは波に動じないな。

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黄金岬の公園。 雪で埋もれてて入れない・・・

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---注意書き看板の内容---
『厳重注意 高波・強風 独特な地形・気象条件により、風や波が想像をこえた動きをします 大変危険なため厳重な注意が必要です 留萌市』

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高台の『海のふるさと館』駐車場、日和山烽火(のろし)台跡から。

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年末年始で『海のふるさと館』は休館中。 (・ω・`)

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市街地へ戻ります、ッと あれは!

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沿岸バスだ!

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しかも
『萌えっ子バイオディーゼルバス』
だ!

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沿岸バスは2chコラボ企画とエイプリルフールネタが熱いバス会社。

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銚子電鉄まで出張るネタ精神に惚れてしまいそう。

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駅前に戻ってきました。

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腹が減ったので、駅のニシンそば+おにぎり+ゆで卵で昼食。

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駅待合室に、引き札(石版印刷のチラシ) が展示されてました。

牛乳屋の引き札、『日ノ本旗太郎 世界の大鷲を退治す』 『大露西亜んせ支那は君に任す』 かな? たぶん白鷲の吹き出しは樺太で、日露戦争戦勝時のものだと思う。

ていうか 『魁乳軒』って、店名がカッコ良すぎるだろ・・・

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遊郭の引き札。
戦前のニシン漁が盛んだった頃には、出稼ぎ労働者のための繁華街が留萌に広がっていたそうです。

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時代を感じる。

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増毛行きの改札が始まりました。

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1204に深川から到着した2両編成のうち、前の車両は増毛行き、後ろの車両は深川行きに分離します。 もはや列車ですらない・・・

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ぼちぼち出発。

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先ほどの黄金岬を過ぎて海岸沿いを南下します。

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板キレ駅発見!

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阿分駅でした。駅の長さ(?)は5mくらいです。

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また板キレ駅、朱文別(しゅもんべつ)駅です。

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で、駅名クイズその2の解答は、箸別(はしべつ)駅!

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軽くカルチャーショックだな。

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箸別の次は増毛です。

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いよいよ終点、増毛駅です。

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1256 増毛到着、留萌本線完乗です。

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ここが留萌本線の終点。

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増毛駅はターミナルなのに無人駅です。

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いつか半家駅行かなきゃな・・・

つづく。

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2010.02.09

北海道、年末年始11

12/30 夜明け前の旭川駅、ラッセル車がホームにいます。
保線員さんたちに、敬礼ッ! (・ω・ )ゞ

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二日酔い気味ですが、625発の札幌・手稲行き普通列車に乗るため気合いを入れて早起きです。  (^p^)

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この列車で深川まで行き、18きっぷで留萌本線を攻めます。

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※ 留萌は『るもい』、増毛は『ましけ』、と読みます。

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651、深川に到着。

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夜は明けてきましたが、ごっつい吹雪いてます。

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深川駅前通り。
留萌行き列車は804発なので1時間以上ヒマっす。

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深川駅時刻表。 黒字は普通列車、赤字は特急列車です。

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北海道のダイヤ本数は、特急>>普通なので18きっぱーには厳しい・・・

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そろそろ留萌行き列車が。 (画像クリック拡大)

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来た来た、キハ54。

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さて、留萌本線へ!

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深川・秩父別の市街地を抜けて、雨竜川を渡ります。

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雨竜川を渡ると石狩沼田。 なにこれ。

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たぶん、使われなくなった札沼線ホームだと思う・・・

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恵比島(えびしま)駅です。

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ここはかつて私鉄・留萌鉄道が分岐していた駅ですが、例の如く炭鉱閉山で留萌鉄道は1971年に廃止されています。

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この駅は、1999年のNHK連ドラ『すずらん』のロケに使用され、作中では明日萌(あしもい)駅として登場しました。

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ロケ時の遺物が今も残されています。

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恵比島を過ぎると、空知支庁から留萌支庁へ入る峠越えです。
雪景色が素晴らしい! (画像クリック拡大)

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鉄路以外に人工物が見えない・・・ (画像クリック拡大)

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留萌市に入って最初の駅、峠下(とうげした) で上り列車とすれ違い。

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峠下の次の『幌糠』 表示がシール貼り・・・

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というのも、峠下~幌糠間には『東幌糠』 なる駅があったそうなのですが、秘境駅すぎて2006年に消滅していたようです。

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『ようこそ留萌市へ』 数の子看板。

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大和田駅。 やや秘境です。

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900、留萌駅に到着。

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終点なので、とりあえず留萌で下車します。

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ラッセル車・・・ .+゜(・∀・ )

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薄毛系男子に大人気の増毛駅入場券はこの留萌駅で購入できます。
波へ 、・・・いや何でもないです。

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※増毛駅は無人駅なのでここで購入することを強くお勧めします。

つづく。

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2010.02.06

北海道、年末年始10

さて、網走駅から1329発の特急オホーツクで旭川へ。

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昨日の、富良野駅で快速列車と除雪車が衝突した事故の影響はなし。

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特急オホーツクはキハ183系。
進行方向は中間車改造の先頭車両。

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後方は従来型。

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ただし、遠軽駅でスイッチバックするので、それ以降はこちらが先頭車両になります。

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網走湖岸を走って、網走とお別れ。

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オレンジ色が今日のルート。
茶色が初日、緑色が昨日の経路です。

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網走駅で調達しておいたカニイクラ弁当。

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北海道の駅弁は外れが無え!(゚д゚)ウマイ!

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北見を過ぎて、難読地名『留辺蘂』を通過。

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逃走中のキタキツネを発見。

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遠軽駅を過ぎて、国道333号・湧別川沿いを大雪山に向けて走ります。

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陽も傾いてきた頃、秘境駅『下白滝』を通過。

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湧別川です。

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連続秘境駅、『旧白滝』。

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暗くてこれが限界でした・・・

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そして白滝駅。 ここは有人の特急停車駅です。

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さらにこの次が秘境駅『上白滝』なのですが、撮り損ねました・・・。

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車窓の撮影はそろそろ限界の暗さ。

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1712 旭川駅に到着です!

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半年ぶりの旭川。 (画像クリック拡大)

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旭川駅構内で地酒蔵元の高砂酒造さんが試飲キャンペーンやってたので、おいしく頂いてきました。 (゚д゚)ウマイ!

蔵元兄ちゃん( ´∀`) 『どちらからいらしたんですか?』
俺 (・∀・ ) 『長野からっす』
蔵元兄ちゃん( ´∀`) 『そーなんすか~、実は私、神奈川出身でして』
俺 (・∀・;) 『え? なぜ旭川に・・・?』
蔵元兄ちゃん( ´∀`) 『北海道が好きで好きで、住んじゃいました!』
俺 (・∀・;) 『そっ、そうなんですか、実は私、今年4回目の北海道で・・・』
蔵元兄ちゃん( ´∀`) 『え?じゃあ引っ越しましょうよ!いいですよ北海道!』
俺 (・∀・;) 『いやいや、なに言ってんすかアンタ・・・』

旭川駅前通り。 (画像クリック拡大)

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旭川の蔵元も、日本酒離れでだいぶ数が減っちゃったらしいです。
おいしい日本酒は本当においしいのにな・・・

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サッポロクラシックと高砂酒造さんの国士無双で晩酌して寝ます。

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つづく。

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2010.02.02

北海道、年末年始09

12/29(火)、5日目は快晴の網走駅前からスタート。

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右側の雪に埋もれた桂板の縦書き『網走駅』 看板は、網走刑務所で刑を終えた元受刑者がこの駅から故郷へ帰る際、『この縦書き看板のように、横道に逸れることなく真っ直ぐに歩んで生きていって欲しい』 という願いが込められているとか。

駅前の『モヨロ人漁猟の像』。

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モヨロ人 ・・・ オホーツク文化(8~11C) の遺跡であるモヨロ貝塚を形成したオホーツク人。 モヨロ貝塚は網走市内にあり、オホーツク文化最大の遺跡と言われています。

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とりあえず網走監獄に行きたいのですが、冬期は路線バスが運休しているので仕方なくタクシーで天都山へ登ります。
(流氷の季節、2月~3月初旬はバスが運行されているらしいです)

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天都山展望台付近から。 (画像クリック拡大)

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オホーツク流氷館も行きたかったんですが、本日より年末年始休業に突入・・・残念。

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さらに進むと網走湖が見えてきました。 (画像クリック拡大)

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少々遠回りしたので、駅から20分ほどで網走監獄へ到着。
オフィシャルサイトが結構面白い。

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博物館網走監獄 ・・・ かつて網走監獄・網走刑務所として使用されていた建物を天都山に移築して博物館として公開している施設。 なお、現役の網走刑務所とは立地が離れていますので注意のこと。

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鏡橋を渡って娑婆ともお別れです。

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正門にやたらソウルフルな守衛。

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そして明治の脱獄王 『五寸釘の寅吉』 が清掃中。

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まだ10時前なので除雪作業進行中です。

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明治の旧庁舎内に撮影スポットがありました。

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顔ハメコレクションに入れるべきか悩みましたが、全身が写るので却下。

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北方民族の守り神、ニポポ。

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オホーツクに消ゆ。

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昭和27年まで使用されていた網走区裁判所も移築されていて、近代司法施設の見学もできます。

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逆転裁判。

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休泊所で眠る受刑者。

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明治期の開拓・道路建設などの労役に従事した受刑者が、日帰りできない場合こんな小屋を建てて寝泊まりしていました。 これがいわゆるタコ部屋のルーツだそうです。 オソロシヤ。

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キセルでくつろぐ職員官舎の看守さん。

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カッコよすぎる。

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こちらは二見ヶ岡農場。 受刑者の農場施設だそうです。

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中には舎房。

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数少ない憩いの場、浴場。

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食堂。

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夏期はここで監獄食が食べられます。
食いたかった・・・ (´・ω・`)

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みんな大好き拘束具。 (;´Д`)'`ァ'`ァ

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両手片足錠、鎮静衣、防声具 などなど。

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腹減ってきたな・・・

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そして五翼放射状平屋舎房。

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中央見張所から5つの房が全て見渡せるようになっています。

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この舎房は明治45年建築、昭和59年まで使用されていました。

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格子は通路を挟んで『ハ』の字状になっており、通路から両側の房内を監視しやすくするとともに、向かい側の受刑者同士が見えないようになっています。 単純だけど、よく考えてあると思う。

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左が看守の視点、右が受刑者の視点。

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昭和の脱獄王、白鳥由栄が脱獄敢行中です。

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懲罰執行中、らしい。

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さて、行きと同じ運転手さんのタクシーで網走市街へ戻ります。
※監獄にはタクシーが常駐していないので、電話でハイヤーを呼ぶ必要あり

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運ちゃん (´∀`) 『ここが網走刑務所だけど、見てく?』
俺 .+゜(・∀・ ) 『モチロン!』

刑務所前には観光目的の車両が入れないので、網走川に架かる橋の手前から徒歩で向かいます。

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網走刑務所の煉瓦塀。

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これが正門。 なかなかイカスじゃないの。

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さて、そろそろ旭川行き列車の時刻です。

つづく。

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