鉄道の日記念 -特急はまかぜ・餘部鉄橋-
翌朝、大阪駅から特急『はまかぜ』 に乗ります。
はまかぜ 大阪-(東海道本線)-神戸-(山陽本線)-姫路-(播但線)-和田山-(山陰本線)-香住-浜坂-鳥取 を結ぶJR西日本の特急列車。 500馬力エンジンを搭載するキハ181系を使用する唯一の定期列車でもありますが、2011年にこの車両も引退予定だそうです。
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須磨・明石付近を通過。 明石海峡大橋と淡路島がキレイに見えます。
姫路でスイッチバックして内陸部を北上。
去年の春に訪れた、但馬国竹田城を見上げて和田山へ。
さらに生野を越えて、円山川沿岸を走ります。
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そして城崎温泉から日本海、山陰海岸国立公園エリアへ。
素晴らしい景色!
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香住(かすみ) を過ぎると鎧(よろい) 駅。 駅名がカッコイイ。
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鎧を過ぎるといよいよ餘部鉄橋(あまるべてっきょう)!
餘部鉄橋(余部橋梁) JR山陰本線 兵庫県美方郡香美町に架かる、全長310m 高さ41mの日本最大のトレッスル橋。 1912年(明治45年) 完成のこの鉄橋は、山陰海岸の美しさと相まって鉄道スポットの枠を越え、近隣の城崎温泉と並ぶ観光地となっています。 しかし、老朽化や1986年の列車転落事故などから橋梁の架け替え計画が持ち上がり、鉄橋に併走する新橋梁が現在建設中です。 新橋梁は2010年完成予定ですが、産業遺産として貴重なこの橋梁を保存する運動が行われています。
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余部集落の上空41mを列車が走るぜ!
駅名は『餘部駅』ですが、地名は『余部』なのです
↑この写真じゃ餘部鉄橋がどんなものか分かんないと思いますが、このあと外観写真もありますんで、しばしお待ちを。
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餘部駅から2駅の浜坂駅で、折り返しの普通列車に乗り換えます。
乗り換え時間2分なので危うく乗り遅れるところだった・・・
↓ この付近の路線図
餘部駅は特急列車が停車しないので、浜坂で引き返すのです。
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そして餘部駅で下車します。
餘部駅から見た余部鉄橋。
右側が建設中の新橋梁です。
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駅から遊歩道を下ると鉄橋の全景が見えてきます。
↓画像クリック拡大
※餘部駅前には車道が無いので、駅へ行くには遊歩道を通る必要があるのです。
また、撮影スポットとして有名な駅裏の展望台は現在工事中で封鎖されています。
明治期にこんなんを作ったのか・・・凄いな。
上り列車はまかぜ4号が鉄橋を通過します。
下から見上げた鉄橋。
新橋梁が無かったらもっと凄いのかな・・・
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新橋梁はもう少しで繋がるみたいです。 (↓画像クリック拡大)
Stand by me みたいに、この橋を徒歩で渡ってみたい・・・。
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さすが国立公園、海がきれい。
山側から見ると、鉄橋は新橋梁に隠れちゃいます。
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これは、列車転落事故の犠牲者を悼む観世音菩薩像。
余部鉄橋列車転落事故 1986年(昭和61年) に起こった、観光列車『みやび』の列車転落事故。 回送中の列車が突風に煽られ、機関車を残して全ての客車が橋下に落下し、車掌1名と落下地点にあった蟹加工工場に勤務していた主婦5名の計6名が死亡、6名が重傷を負いました。
黙祷。
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山側から見た新橋梁。
『あとちょっと』感が、なんかいい。
餘部鉄橋、無くすには惜しい存在です・・・
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ところで、ここでも顔ハメ発見したんで No.69に追加。
うろ覚えで描いたっぽさがポイント高いです。
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餘部駅に戻ったら、なにこの群衆?
五能線に続き、また『見どころ区間だけ乗ろう』バスツアーの観光客らしい。
勘弁してくれ・・・
狭いホームの人垣をかき分けると、列車が到着。
もう一度鉄橋を渡ります。 今度は山側。
ふーん、建設中の橋はこんな感じなんですか・・・
鉄橋が消えてしまう前に、近代日本の偉大な産業遺産であるこの橋を、少しでも多くの人に見て欲しいと思います。
こういうものを見ると、自分が日本人であることがなんだか無性にうれしくなります。
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鉄橋下の喫茶店にて。
鉄橋という観光資源が無くなったあと、餘部集落はどうなってしまうのだろうか?
つづく。
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