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2009.03.26

飯田線

日本屈指の山岳路線、飯田線を乗り鉄してきました。

スタートは豊橋駅、奥にいるのは名鉄特急。

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JR飯田線と名古屋鉄道が同じホームにいる理由は後述します。

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稲荷で有名な豊川を過ぎると単線に。 湯谷温泉駅。

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宇連川に沿って北上します。

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2時間ほどで中部天竜、そして佐久間ダム建設で水没した旧路線区間を迂回して『渡らずの鉄橋』 を過ぎると本格的に秘境状態になります。

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天竜川沿い、静岡・長野・愛知県境の小和田駅。

ここは駅に通じる車道が存在しない秘境駅です。

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ここで、飯田線の歴史

天竜川水力発電と森林・鉱山資源開発のため、明治期に電力会社などの出資で三河-信濃を結ぶ路線が、豊川鉄道(豊川-長篠)、鳳来寺鉄道(長篠-三河川合)、三信鉄道(三河川合-天竜峡)、伊那電気鉄道(天竜峡-伊那松島-辰野)の私鉄4社によって結ばれました。

太平洋戦争中の1943年、三信鉄道と伊那電鉄が国鉄に戦時買収され、そして豊川鉄道と鳳来寺鉄道は路線を国鉄が買収、経営は名古屋鉄道へ合併されます。

これにより豊橋-辰野間路線は国有化されることになり、国鉄飯田線が誕生しました。

で、飯田線と名鉄が同じホームを使用している理由ですが、これは互いに単線であった豊川鉄道と愛知電気鉄道(後の名鉄)が、互いの路線を共有して複線として運行する契約を結び、その契約が戦前から現在まで生きているためです。

分かりやすく図解。

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さらに秘境、為栗駅。 4輪では駅前まで入れません。

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為栗駅はこんなん。 左手は崖、右手は天竜川。

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中央右手の白い小屋は金野駅。

駅から林道を3kmほど登ると集落があるらしいです・・・

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天竜川が地形を削っているのが分かります。

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うん、やっぱこれ変態路線だ。

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豊橋から4時間弱で天竜峡駅に到着します。

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飯田線を南から攻めると天竜峡駅前が都会に見える不思議。

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天竜ライン下りも一度乗ってみたい。

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さて、天竜峡から30分ほどで飯田に着きます。

これは373系特急伊那路。 今回は青春18きっぷなので乗れません。

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飯田から伊那谷を2時間強走ると飯田線の終点辰野、ですが殆どの列車は岡谷駅終点で中央線に連結します。

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以上、飯田線終了。(豊橋-岡谷 7時間48分)

今度、バイクで飯田線沿線を攻めてみようかと検討中です。

走破性特化車種のセローなら行けるはず、たぶん。

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2009.03.11

函館、角館行04

最終日、秋田駅よりスタートです。

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駅前はこんな感じ。 ヨーカードーまで連絡通路が繋がっています。

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さて、秋田新幹線こまちで角館へ向かいます。

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秋田新幹線は山形新幹線と同じく、正確には新幹線ではなく在来線なので車窓や走行速度は特急列車並。

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おかげでシャッターチャンスを逃さずに済みました。 ふぅ。

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JA秋田おばこのマスコットキャラ、『おばこ娘』 。 調べてみたら絵師はJAの女性職員さんらしいです。 なんかいいなー、そういうの。

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雪原が続きます。

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秋田から45分ほどで角館(仙北市)へ到着。

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曇天の角館ロータリー。 ・・・寒いな。

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武家屋敷通りです。

この大通りは舗装こそされていますが、江戸期から道幅の変更もなく今に至るそうです。

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角館は戊辰戦争などの戦禍や建築物の近代化を逃れ、多くの武家建築物が今も残ることから重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

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・・・氷雨が降ってきて寒い。

現代建築物の保温性がいかに優秀か身をもって知る。

昔の人は偉大じゃ。

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新潮社記念文学館の川端康成・雪國オブジェ。

新潮社の創始・佐藤義亮が角館出身のためです。

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俺、文庫のカバーは外して読む派なんでこれはイイ。

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さて、午後になったのでそろそろ撤退。

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1400に秋田を発って1900長野へ帰着です。

いやー、今回はトレッキングシューズ+アウトドアジャケット+マフラー・手袋・イヤーバンドのフル装備で来て大正解でした。  やっぱり冬の東北・北海道は侮れない。

いろいろ天候に振り回されましたがそんな旅も楽しいもんです。

お仕舞い。

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2009.03.06

函館、角館行03

1253函館発八戸行スーパー白鳥ですが、あまりの乗客の多さに20分ほど遅れて出発。

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えー、青函トンネルを抜けたら青森までノンストップのはずなんですが、昨晩からの暴風雪で 津軽地方一帯5万戸停電&津軽海峡線路上に倒木6カ所、津軽今別駅で足止めです。

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ダイヤ上では1445青森着なんですが、15時現在も停車中。

停電区間手前なんで電力は生きてます。

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車掌さんからアナウンス
『あまり駅から離れないようにお願い致します。この駅からのバス等交通機関は一切ありませんのでどうかご辛抱ください (・ω・`)

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寒いけど車内は混んでるので外に出る人多数。

789系撮り放題なんだぜ・・・

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停まるはずのない駅での貴重な789系写真はクリック拡大だぜ。

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海峡方面。 ここは駅舎もないのでフリーダム。

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車掌さんから再びアナウンス
『JRの電力は確保いたしましたが、新たに倒木が発見され、ただ今撤去作業中とのことです。本社からの連絡によれば復旧は18時以降の見込みとのことです (;´Д`)

乗客全員 ('Д`)(´Д`)('Д`)

でも、一番大変なのは現場で作業してる人たちなんだよね。ご苦労様です。

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停車して2時間ほどして、

車掌さん 『蟹田駅まで通行可能との連絡が入りました。その後の予定は未だ不明ですが、順次行けるところまで進みます。 (゚A゚;)  』

乗客苦笑いの中、1640津軽今別を出発です。

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1720蟹田着。 日が暮れてきました。 ここは一応有人駅。

さっ、寒い (((´Д`)))

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車掌さん 『ここからも青森方面へのバス等はありません。本社へ問い合わせを続けておりますが、本列車の乗客は800名以上のため代行輸送バスの確保も困難との回答です ( ;´Д`)

板挟みの乗務員さん達が気の毒。 がんばれ。

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駅前の自転車。 駄目だこりゃ。

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今夜中に秋田まで辿り着けない可能性が出てきたので一応ホテルへ連絡しておく。

最悪、青森で宿を探すか・・・

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駅待合室。 たぶん通常あり得ない混雑なんだと想像。

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1800、駅員さん&車掌さん
『倒木撤去・除雪完了との連絡が入りました! ラッセル車が待避線路に入り次第、運行を再開します。 .+゜(・∀・ )

乗客全員 ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ

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1840、4時間遅延で青森到着!
ですが、この時間から秋田へ行く特急は1933発のブルートレイン日本海しかないじゃん。 秋田到着は2229じゃん・・・

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と思っていたら、1808に出発したはずのブルトレあけぼのがホームへ滑り込んできました。

あけぼのも遅延してた(連結確保?)ようです。 (・∀・ )゜+.゜

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あけぼのに二度乗るとは思ってなかったけど、これは嬉しい。

JR職員の皆さん、ご苦労様です!

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19時過ぎ、発車。 白鳥難民組に奇妙な連帯感が生じました。

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夕飯はキオスクで買ったカロリーメイト&車内販売のいかめし真空パック。 (´・ω・`)

秋田までは寝台料金なしでOK + 白鳥難民救済措置 = 寝台シートでゆったり。

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旧式客車 + 暴風雪 = こんなことに。

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2200、秋田着です。

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ありがとう、あけぼの。

つづく。

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2009.03.03

函館、角館行02

路面電車で五稜郭公園前、徒歩10分ほどで五稜郭タワーです。

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高さ90mから五稜郭が一望できます。(クリック拡大)

中央に見える建物は復元中の箱館奉行所。

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函館駅・函館山方面。

140年前の箱館戦争では、新政府軍軍艦の艦砲射撃が旧幕府軍の立て籠もる五稜郭を襲ったそうです。

地形をこの目で確認すると、軍艦の有無が戦局を左右したのも納得。

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(クリック拡大)

箱館戦争 戊辰戦争(1868-1869)における最後の戦闘。
江戸城無血開城後、榎本武揚・土方歳三らは失業した幕臣達による蝦夷地防備・開拓を立案、旧幕府艦隊を箱館に向ける。
松前藩や蝦夷地に駐屯していた東北諸藩の軍に勝利し五稜郭へ入城、蝦夷地を平らげるも主力艦開陽丸らの座礁沈没により海軍力は低下、次いで新政府軍の新型艦甲鉄投入により制海権を喪失する。
陸海双方からの猛攻に晒された五稜郭の旧幕府軍は5月18日、無条件降伏した。

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日が暮れてきました。

ライトアップ五稜郭。(クリック拡大)

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五稜郭からみた五稜郭タワー。 うぅ、寒い。

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翌朝、700発のスーパー白鳥で青森へ戻ろうとしたら、

津軽地帯大雪のため停電・倒木発生、津軽海峡線は全面運休

/(^o^)\ナンテコッタイ

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↑ 払い戻しの行列。

午後からは運行予定なので、とりあえず午後発のチケットに振り替え。

青森でちょっと散策つもりだったけど、今日中に秋田へ行かなきゃなんないんでそのプランはおじゃん。

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午前いっぱいヒマになったので函館散策に切替です。

ここは函館山の麓、八幡坂。 函館湾・函館駅が見えます。

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古くから開港された函館なので、教会が多くあります。

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函館山ロープウェイで山頂へ。

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いやいや、絶景かな。(クリック拡大)

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青函連絡船摩周丸・JR函館駅・五稜郭(クリック拡大)

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山頂は強風で地吹雪状態。 (´Д`)

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県道も、北海道だと道道なのね。

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函館駅へ戻って朝市、つかもうお昼ですが。

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駅から徒歩5分、青函連絡船記念館摩周丸。

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中はこんなん。子供の頃乗ったのは、夜行便で雑魚寝していった記憶しかないな・・・

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ロープワークは航海の基本。

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青函連絡船のロゴって、今みてもイイ。

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さて、列車の時間なので駅へ。

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午後ですが、これが青森方面始発なので超混雑。 指定席チケット取れてて良かった・・・

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スーパー白鳥、JR北海道が青函トンネル区間用に開発した789系。

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毛蟹駅弁うまかったです。

つづく。

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2009.03.01

函館、角館行01

まとめ1。

2320高崎駅、上野発青森行き寝台特急あけぼのに乗ります。

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ブルートレインは子供の頃に乗ったきりで20年ぶりくらいなんですが、この客車は30年間現役だけあって中は当時の記憶のままです。

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B寝台の中。時間が時間なのでみんなお休みモードです。

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B寝台の感想

・ 乗ったらまずベッドメーキング。意外と寝心地良い
・ 上段は窓が無くて外の景色が見られない
・ 荷スペースが殆ど無いので荷物が多いとつらい
・ 同じBOXにイビキな人がいる可能性があるので耳栓があった方が良い
・ 古い客車なので若干臭う
・ 始発から4人組で乗れば楽しいんじゃないかな

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夜が明けて外は雪景色、ここは弘前~青森区間です。

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弘前でだいぶ人が降りて広々。

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956青森駅到着です。

大雪の中、仕事を終えたEF81が離れていきます。カッコええ(゚∀゚)=3

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クリックで拡大表示です。

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24系客車と青森ベイブリッジ。

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ホームから客車を移動するため、DE10ディーゼル機関車が連結
(゚∀゚)=3

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機関車サイコー! ( ´∀`)

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さて、半年ぶりの青森駅前。

ここから海路で函館へ向かいます。

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青森駅からバスで10分ほどで道南自動車フェリー港です。

ターミナルで乗船手続きを済ませてさらにシャトルバスで数分、ようやく乗り込み開始です。

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ぶっちゃけ、このフェリーは基本的にトラック野郎達のためのものなので徒歩客の事はあんまり考慮されてません。

なのでトラックがガンガン乗り込むハッチからてくてく歩いて甲板へ登ります。

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出航! 左に見えるのは下北半島です。

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今回乗った船は「えさん」、総トン数1998t 全長104m 航海速力17.5ノットの小型フェリー。

小型フェリーなので客室はこんなん。 自衛隊一個小隊(北空音?)と乗り合わせたので結構混み合ってました。

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なお、このフェリーは2等人のみで\2,430 所要時間3時間40分(+手続き時間)、JRの特急スーパー白鳥に乗った場合は \5,340 1時間50分です。

たまたま乗った「えさん」はこんなんですが、「びなす」「びるご」あたりなら上等な客室もあるみたいです。

「えさん」は売店もなくて、自販機(冷た~いのみ)しかないのよね・・・

昼飯調達し損ねてたのでちょっと悲しかったです。 自衛官さんの食べてた戦闘糧食がすげえうまそうでした・・・ (´-ω-`)

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青森湾を抜けて海峡へ出ると揺れが大きくなります。

↓傾いて見えますが水平に撮った写真。

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上野発の夜行列車~、からなので脳内BGMは津軽海峡冬景色(石川さゆり)。

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函館山が見えてきました。

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入港直前。 「びなす」が係留されてます。

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函館上陸。 トラック野郎達が続々と出撃していきます。

( ゚Д゚) < 文太、いきまーす!

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青森もそうですが、函館も港と駅が離れているのでバスかタクシー、市電で15分ほど移動です。 めんどいので今回はタクシー。

青函連絡船をモチーフにしたJR函館駅。

脳内BGMは、函館の女(北島三郎)。 は~るばるきたぜ函館~!!

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函館の街は路面電車が安くて便利。

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つづく。

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