8月10日、2日目。
朝の青森港と青函連絡船八甲田丸。

青函連絡船は1988年に青函トンネル開通に伴って廃止されていますので、この八甲田丸は退役して『青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸』として水上の博物館になっています。どうやら夏の間は甲板がビアガーデンになっている模様。
開館時間の関係で中が見られなかったのが心残り・・・
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青森駅に寝台ブルートレイン『日本海』が大阪から到着してました。

ガキの時分に寝台ブルトレ→青函連絡船で函館行ったなぁ。
もっかい寝台ブルトレ乗りたい。
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前回話した、青森駅の折り返しはこういう訳です。
線路はこの先行き止まり、そして道路のすぐ右側は青函連絡船乗り場があったところでして、先ほどの八甲田丸が係留されています。

さて、青森からレンタカーで八甲田山へ向かいます。
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30分も走ると八甲田山雪中行軍遭難資料館に到着です。
八甲田山雪中行軍遭難事件 ・・・ 日露戦争開戦前夜の1902年(明治35年)、冬季行軍データ収集のため 青森>十和田>八戸という八甲田越え雪中行軍訓練を実施した日本陸軍第8師団青森歩兵第5連隊の行軍部隊が悪天候により遭難、行軍参加者210名中199名が死亡した事件。 日本最大の冬山遭難事件。
名著・新田次郎『八甲田山 死の彷徨』 を読んだ人ならここは要チェックですよ。
資料館は幸畑陸軍墓地の敷地内にあり、生還した11名を含む210名の墓標が並んでいます。 合掌。

行軍隊長だった神成大尉ら士官達の墓標。

こちらは遭難凍死者英霊堂です。堂中に隊員全員の木像が納められています。
この堂を守る狛犬は、救出活動に活躍したアイヌ人達の連れてきたアイヌ犬がこの地で生んだ2匹の子犬「八甲」「ベンケイ」がモデルになっています。 こう言っては何ですが、粋な話ですよね。

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資料館からさらに30分ほど山道を走ると、有名な雪中行軍遭難記念像のある銅像茶屋に着きます。

後藤房之助伍長の像です。

後藤伍長は豪雪の中に佇立開眼したままの仮死状態で第5連隊の捜索隊に最初に発見されました。救助隊の介抱により蘇生した後藤伍長の証言により部隊の惨状が伝えられ、大規模な救助隊が組織されました。 後藤伍長は救助後、凍傷で四肢切断ししましたが大正13年までご存命でした。 ちなみに生還者11名のうち手足切断を免れたのはわずか3名だったそうです。

イカした幟だぜ。
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さて、ここから下北半島方面、恐山へ向かいます。
銅像茶屋からナビをセット、ワインディングロードを快調に飛ばしていたら あれ? ダート?

・・・県道242号、14kmのダートでした。
ナビの冬季回避警告を無視した俺が悪いのか?
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六ヶ所村エリア。
風力発電機があちこちに。たしかに風が強かったです。
このへんは風車しかないな。

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八甲田山から2時間半、恐山到着!
三途の川を渡ります。六文銭ね。

恐山は携帯圏外だぜ。

恐山は境内で温泉に入れるんだぜ。

いーねいーね、この雰囲気。

凄く硫黄臭い。

参拝コースに宇曽利湖畔。
宇曽利湖は硫化水素ガスが溶け込んでいるためpH3.5の酸性湖です。

生物がほとんどいないため非常に澄んでいます。
なんか火山湖特有の気味の悪い美しさですね。

ガスがシューシュー吹き出てます。
こりゃ窪地に入ると危険だ。

フィルムの方はまだ現像してませんけれども、今んとこ心霊写真は発見してません。

ステキご当地アイス。

キャッチコピーは 『合掌 霊場アイス 恐山盛り!!』
『ヨモギアイス 良薬は口に苦しと諺あり!』
イカレてる。
イタコさんはいませんでしたが、霊場アイスのお婆ちゃんがいい味出してたので良しとしましょう。
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恐山からさらに北上1時間半、本州最北端大間崎に到着。
あぁ、なんだか何かをやり遂げた気分。
灯台のある弁天島の向こうに函館が見えます。

ここはマグロの1本釣りが売りらしい。
イカレてる。

カモメだらけ。俺のイカ焼きを狙ってます。

気がついたらもう17時なので慌てて南下開始。
南下途中の海岸で日没。

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20時、レンタカー返却時間ギリギリで八戸駅へ到着。
ここ、駅の周りは何もない気が・・・。
でも今夜の宿はここから2駅の「本八戸駅」だから、きっとそっちが町の中心なんだろうと期待。

列車は、いわて銀河鉄道!

ではなくて八戸線、当然気動車(ディーゼル)だぜ。

窓が開く車両なんて10数年ぶりだぜ。

エアコンなし扇風機オンリーの車両なんて20年ぶりくらいだぜ。

で、本八戸駅到着。
あれ?何だか凄く寂しいぜ?

駅付近があまりに暗かったのでかなり不安になりましたが、10分ほど歩いたら繁華街らしきところに出たので一安心。
3日目につづく。