みちのく行 3日目(遠野)
8月11日、3日目。
朝、八戸を発って東北新幹線で南下して盛岡です。
盛岡駅は秋田新幹線の始点でして、下りの場合は東京から盛岡まで東北新幹線『はやて』と秋田新幹線『こまち』が連結してやってきます。
よって、盛岡駅で下りは『はやて』と『こまち』が分割、上りでは連結作業が行われます。
これは上りの連結作業。左が『こまち』、右が『はやて』です。
たぶん、見物人全員が心の中で 『合体!』 と叫んだと思います。
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盛岡駅前は歩道橋が無いので非常にすっきりした印象。
さて、盛岡からレンタカーで民話の里、遠野へ移動です。
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約2時間、遠野に到着。
花巻から釜石線で来るのも非常に楽しそうなんですが、現地での移動を考えてここは車。次に来るときは鉄道にしよう。
ここは遠野市綾織、伝承園。
遠野の伝統的家屋である曲り家や、佐々木喜善記念館などがあり、工芸品の製作実演も行われています。
遠野物語 ・・・ 1912年(明治45年)、柳田國男によって発表された民俗説話集。遠野出身の文学者佐々木喜善が蒐集した民間伝承を柳田が佐々木から聞き取り、口述筆記して制作されました。著者の主観を排除した簡潔な記録であり、なおかつ文学作品としても高いレベルにあると思います。また、当時学術ジャンルとして成立して間もない日本民俗学の方向性を決定付けた作品と言っても良いでしょう。ザシキワラシ、カッパ、マヨイガなどのエピソードが有名。
離れの御蚕神堂(オシラドウ)内部。多すぎてちょっと怖い。
オシラサマは農業・馬・蚕のカミでして、棒状の木片に顔を彫り、穴を開けた端切れを頭から被せて衣とします。
オシラサマは遠野物語にも出てきますのでご一読あれ。
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・・・なんか河童がいる。
この暑い中、中の人 カッパさんも大変です。
きちんと (皿の) 水分補給してくださいね。
カッパさんは自転車で河童淵方面へ去っていきました。
彼の行く先で悲鳴が聞こえてくる・・・
河童の後を追って、河童狛犬で有名な常堅寺へ。
常堅寺の裏手が河童の住処、河童淵です。
河童の祠。ここは人の少ない早朝あたりに来るといいのかも。
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遠野駅方面へ移動、とおの昔話村です。
これは柳翁宿。もとは高善旅館という旅籠屋で、ここで柳田國男、折口信夫らが宿泊して民俗学研究拠点となった宿です。
ここは移築されたものですが、当時の雰囲気が肌で感じられてイイ。
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こちらはJR遠野駅。
駅前交番が河童・・・
入り口脇のは河童顔ハメです。
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遠野物語に出てくる『続石』を見てみたいので、綾織方面へ戻ります。
のどか~♪
道路沿いの駐車場からハイキングコースをちょいと登ります。
うーん、短パンサンダルで来るところじゃないな。薮蚊がー。
登ること約15分、出たー!
上の岩が絶妙のバランスで乗ってます。(左の岩は上の岩と接触してません)
写真じゃ分かりにくいかと思うけど、相当デカイです。
どのくらいデカいって、下の隙間を人が楽々通れるくらいですよ。
遠野物語の伝承によれば、続石は弁慶が乗せたことになってます。
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下りのコース。やっぱり短パンサンダルで来るところじゃない。
下った先の道路沿いにあったオブジェ。
これだけ見て満足して帰っちゃった人もいるんじゃないかと心配です。
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日も暮れたので西進して東北自動車道、南下して今夜の宿である一ノ関へ到着です。
4日目へ続く!
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