お諏訪さま2
続いて上社、と行きたいところですが、ルート上に高島城址があるのでチラリと寄り道です。
かつては『諏訪の浮き城』と呼ばれた水城でしたが、江戸期の諏訪湖干拓により現在は湖から離れています。
顔ハメ。No.33にエントリーです。
高島城は、1598年に豊臣の武将 日根野織部正高吉によって今の位置に築城されましたが、明治の廃藩置県により城郭は撤去されました。 ('A`)
現在の天守は1970年に復元されたものです。
天守からの展望。
富士山が見えたりします。
顔ハメでは由布姫ゆかりの地となってますが、先ほども述べたとおり高島城は安土期竣工ですから、かの姫と直接の関連はありません。
諏訪頼重・由布姫の父娘がいたのは上原城であり、武田氏滅亡とともに放棄されで現在は遺構のみが残ります。
頼重ら諏訪総領家は信玄により滅ぼされますが、頼重の従弟・頼忠は武田・徳川に従い、1601年に頼忠の嫡男頼水が諏訪藩高島城を家康に安堵され、高島城主として返り咲いたわけであります。
また、由布姫は小説・井上靖『風林火山』での名であり、諏訪頼重の娘・信玄の側室・勝頼の母とされる女性の名は不明だそうです。世間一般には諏訪御料人というのが通名でしたが、大河ドラマの影響で由布姫が一躍メジャーになった感があります。
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諏訪大社上社、本宮です。
お土産屋が多くて観光地化してるのもまた良し。
ここの参拝経路はちと変わっておりまして、鳥居をくぐると左側へぐるりと回り、御回廊を経て鳥居正面の拝殿方向へ引き返して行きます。
御回廊を抜けてようやく正面に出ると、何故だか拝殿は左を向いてますのでまた180度方向転換してようやく参拝です。
竜吐がカッコイイ。
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上社前宮です。
こちらはひっそりとしていて、これもまた良し。
上社前宮は諏訪信仰発祥の地だそうで、なるほど雰囲気漂ってます。
諏訪大社では、古事記の神話が持ち込まれる以前はミシャグジ神と呼ばれる原始土着のカミが祀られていたそうでロマンティックが止まりません。
また、古来より諏訪大社の神官・依代である大祝(おおほうり)は、上社は諏訪氏、下社は金刺氏の総領が代々務め、諏訪地域では信仰・政治・軍事が一体化した独特の統治形態が形成されていたようです。
歴史って面白いですねー。
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